1725 ツーバイフォー建築,100ミリピッチでクギを打たないと違法になるとの根拠規定は存在しない。

建築の世界は,本当にテキトーというか,大手業者の都合がまかり通る世界です。

建築の世界には,建築基準法という効力規定,
つまり「これをやったら,orやらなかったら違法で,建築確認を通しません」とかあるいは建築課から「やり直せ」とされてしまう効力規定のほか,
様々な任意規定群で支えられています。
任意規定違反は,是正命令にもなりませんし,建築瑕疵にも当たりません。

任意規定とは,大抵の場合,ある大手の業者がある新建材を発明した場合,その新建材についての検査を科学者をとおして厳密にやり,かつ施工方法をきっちり定めて国土交通省のお役人のに墨付きをもらいます。
もちろんそのお役人は,天下りポストを用意されることもあります。

そんなことから,一定の建築施工の基準が,いつの間にかできあがったような形になることがたあります。


【建築瑕疵訴訟では,根拠規定は誰も答えられない】
そのため,建築瑕疵紛争をやると分かることですが,
瑕疵だ,つまり基準に反した建物だと,原告は言い張る訳ですが,
しかし,その基準の法的根拠を言えないのです。
・・・・この法規(効力規定)に反する施工方法だから瑕疵であると,です。

    例えば,ツーバイフォー住宅について,100ミリピッチでクギを打たないといけないとの主張について,原告に対し,その訴訟提起前からずっと,内容証明郵便等で釈明を求めていましたが,訴訟の終結まで,遂に示しませんでした。

    私どもに近い一級建築士に聞いてもそのような規定はみあたらない,という。

    裁判所の専門家(常にサングラスを掛けていて怪しい人ですが)に,明確な法的な根拠を求めても,矢張りでてきません。
    最初,「これこれにあるはずだ」と言われましたが,それをいくら読んでも読み取れないので,「一体何処に書いてあるんですか」と次の期日で問い尋ねたら,言葉に詰まってしまいました。

    それは,在来工法を基準にした古い規定でしたが,どうひっくり返しても,100ミリピッチでクギを打たねばならないとは読めるシロモノではありませんでした。酷い話です。


【ツーバイフォーはそもそも面で支えるので強い】
ツーバイフォーは,日曜大工などで箱をつくったりする人は分かりますが,
合板を箱のように貼り合わせるので,面と面が躯体を支え合い強いのです。
その工作の際に,10㎝ごとにクギを打つ人はまず居ないと思います。
そのくらいがっちりするからです。

実際,第1に
ツーバイフォーは米国発のものですが,100ミリピッチなんかには全然していません。
逆にそんなにクギを打ったら,合板とはいえ,クギを打ったところが弱くなると言われています。

第2に,大建という会社が,ツーバイを真似た「ダイライト」という同じく面で支える商品を出していますが,このダイライトの製品の謳い文句としては,
「在来工法の4倍の強度を持つ」となっています。
面で支えるから強いんです。
→後注)


【兄弟の建直しを見てもツーバイに100ミリピッチ施工は異様】
実は,今,実家は兄弟の家の建て直しをしている中,棟上げ寸前の状況を見ました。
ツーバイです。
針葉樹合板にきっちり100ミリピッチでクギが打ってありました。

しかし,僅か10㎝間隔でクギを打つとクギだらけです。
合板とはいえ,逆に弱くなりそうな気がします。
もし,天然木だったら,かなりの割合で裂けてしまうのではないかと思うくらい,びっしりですので,むしろ異様です。


【100ピッチ施工が通用した背景】
では,何故,本来根拠規定もないのに,100ピッチが主流になったのか?

1つには,姉歯事件です。
それで,ビビリーの建築士が100ミリで打てと図面に記載したりするようになりました。

もう1つには,ダイライト等の代替製品の民間業者が,業界基準で100としたことです。
国土交通省のお役人に,良い子ちゃん振ったのだと思います。

すると,本場のツーバイは,こんな100ピッチでクギを打つなんておよそあり得ないにもかかわらず,100に収斂されたのです。

何度も言いますが,100ミリの法的根拠規定はありません。


【ツーバイフォー団体・針葉樹合板団体は民間基準策定を】
針葉樹合板会社は,ツーバイ独自の基準を立てて,国土交通省のお墨付きをもらうべきです。


    後注)
    構造計算では,三階建ての木造ツーバイの建物についてですが,
    150ミリピッチ前提で建物強度はどうなるかとして計算してもらいましたが,強度は完全にOKでした。

    また,念のため,200ミリピッチ前提でも計算しなおしてもらいましたが,それでも完全にOKが出ました。

    実際の検査まではやってもらってませんが,250ミリピッチ前提でもOKが出そうだとの意見は内々にもらっています。

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