1678 銀行の信用創造-MMTのケルトン教授:「銀行から電話で『あなたの預金を他に貸し出しますよ』と言われた経験はないでしょ?」は納得

遂に,ケルトン教授が来られました。

曰く,「プライマリーバランスという財政均衡よりも,マクロ経済の中での均衡こそが大事。
だからたとい,財政出動によって,財政としては赤字になったとしも,国のマクロ経済全体が活性化してそのバランスが取れていれば,それで理に叶った財政出動である。」

「政府に税金徴収が要らなくなるのではない。この場合の政府の役割は引き算である。
つまり,インフレの過熱を抑え込むために,マクロ経済からお金を引き去ること。
税金のビルトインスタビライザーの機能は重要である。」

本当に素晴らしいですね。財務省は聞いているか!

私が,ケルトン教授の説明で,実は嬉しく思って,笑みがこぼれたのは,
「銀行の信用創造を多くの人が知らず,預金者から預かった現金を他人に貸し付けていると思っている方が多いです。」
「でも,例えば,銀行から突然電話が掛かってきて『あなたから預かった預金を使わせていただいて,他者に融資しますよ』などと言われことはないでしょ?」

納得です。


【銀行の信用創造は,契約による負債成立に基づくもの】

銀行がお金を発行できるという信用創造というものは,おそらく,
負債負担契約という契約成立を根拠にするものと思われます。
融資の申込みに対し,「あなたは,働いたりしたお金で1年後に100万円払うのですね」という法的合意が根拠になって,空手形,いやお金を発行できるのでしょう。

返さなかったら財産や給与差押え等の強制執行までできるという法律に裏付けられたものがあるとなれば,実際は取りはぐれとなる危険はあるにせよ,お金を発行しても論理的には問題はないことになっているのではないか?

法的に裏付けがあるという意味で,ただ書けば発行になるというわけではないのであって,例えば,私たちが子どものころに遊びで発行した「1おくまん円札」の乱発とは違うのでしょうね。

    そう言えば,会計学における経費の計上根拠としての発生主義という考え方も,契約という法的行為を前提としています。
    商品を製造するために,原材料を本日購入する契約をした,支払は来月である。でも契約が本日であれば,本日支払義務が発生したのですから,発生主義という考え方により,本日付けで,経費を計上することになります。
    ただ,他方で経費と相対する原材料については,実際に納品されたときに計上します(実現主義)
    契約か今日で,原材料の納品が5日後だったとき,経費は今日付けで計上し,原材料の計上・登録は,なんと5日後です。

    普通はこれで全然よいのでしょうが,
    何か前記銀行の信用創造と金銭回収(財産没収等)の関係を暗示しているニオイがするのは
    (つまり会計制度構築よりも先行して,銀行の信用創造の原理ができていたから?),
    私だけでしょうか?

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