1661 保釈金納付・還付による銀行の信用創造・・・・それだけで5倍の信用創造

刑事事件を担任すると,
保釈金を納め,
そして判決が無事終わると,保釈金の返還を受けることがあります。

    それを拠出してくれた親族にお返しする銀行送金手続をするだけで
    銀行は,全員で「ありがとうございます」と言うのです。
    つい,「送金手数料を数百円払っただけなのになあ」と思ってしまいます。

    ところが,実はそんなものではないようなのです。

例えば,保釈金が300万円とします
(前科があるとこのくらいになることあり)。
この場合,たいていは,
まず親族から300万円の振込を弁護士が受けます(お客様専用口座にお振込)。
そしてそれを弁護士が,裁判所の会計課の保釈金納付用口座に送金します。

    なお,送金手数料を少しでもかけないようにするために,できるだけお客様の口座と弁護士の口座とは同じ銀行であるようにします。

判決が無事下りたときは,
逆に,裁判所の会計課から,先の弁護士のお客様専用口座に振り込まれます。
それを,弁護士が,お客様(ご親族)の送金口座に振り込んで戻すのです。

つまり,お客様(ご親族)の口座から300万円が出て,最後再び戻ってくるという当たり前の事が起こっているだけです。
普通,そのようにしか見えません。


【銀行の信用創造という錬金術は凄い】
しかし,こんな一連の作業で,3つの銀行口座,のべ5つの口座をお金を行き来させるだけで,銀行はぼろ儲け?(可能性)しているとのことです。

なお,預金準備率は1%未満であると聞きますので,
各銀行は,順次1%を減じた分の信用創造ができるとのことです。
保釈金を出して戻ってくるまでの信用創造は5倍に

ですので,もしお客様口座の預金の中から300万円を送金したとき
行って戻るだけで,全体で1455万円程度の信用創造,
もしお客様口座と弁護士口座とが同一銀行内の本支店の場合,その銀行は1164万円もの信用創造ができたことになります。

要は,各口座に記帳されるだけで,これだけのお金が発行されるということのようです。

お客様の親族の300万円が行って帰ってくるだけの間に,です。

たまげますね。

    高々300万円の送金如きで,銀行が大声で御礼をする理由が判ったような。。。。
    まただからこそ,同じ銀行間の送金は手数料がお安いんだなぁ。。。

    でも,そもそもそんなに儲かっているなら(正確には, 儲けられる可能性が生まれるのなら),送金手数料の数百円を取らないでくれると有り難いのに。。

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