1642 裁判所の判決の書き方でなぜか流行っている,「わら人形型判決」は嫌だ!!

私ども弁護士が,努力に努力を重ね,また工夫に工夫を重ねて主張立証し,
主張レベルでも証拠のレベルでも,かなり優勢,どうひいき目に見ても相当良い戦いぶりをしている場合でも,残念なことがあります。

裁判所がわら人形型判決をすることです
・・・・この場合はもちろん敗訴ですが,
でも敗訴したから言うのではなく,その判決の書き方が嫌になることがあります。


【弁護士の主張にはコアな主張と脇の主張もある】
弁護士がする主張立証には,
1 コア中のコア,核心にまさに触れる部分の主張立証のもの
2 1ほどではないが,これに密接に関連して1を支えるかの主張立証
3 常識的にみてもこちらに分があると思われるという程度の付け足し的な意見等
大きく分けて,3種類くらいの主張立証を織り交ぜながらやっています。

もちろん,1こそが中心的主張であり,
逆に3は,依頼者がしきりに言っているので心情に配慮するためにも
付け加えた程度の,極論すれば理論上主張しなくてもよいものだったりします。


【裁判所のわら人形型判決という戦術】
ところが,そんなに力を入れて頑張ってきた事件ほど,そして
それなりに途中過程までは成果を上げたようにみえても
敗訴することがあります。

ただ,そうした頑張っている時ほど,残念な判決の書き方が
わら人形型判決の書き方なのです。

それは,
①前記1の主張の中の主張,コア中のコアの主張には,ほとんど全くと言ってよいほど挨拶しないのです。
せいぜい薄い表皮一枚をかする程度のことをするだけです。

しかも,
②逆に,3の付け足しのような,はっきり言って,どうでもよいような主張については,
わざわざ取り上げて,「それは間違っている。おかしい」と鬼の首を取ったかのように指摘するのです。

この①②をセットですることが裁判官の中で流行しているように思われるので,
敢えて「わら人形型」判決と呼んでいるわけです。

    つまり,私どもの最も重要な主張はスルーしておきながら,しかもどうでも良い枝葉末端の取るに足らない付け足しの主張が,まるであたかも私ども弁護士の主要な主張であるかに見立てて,これに論難を仕掛けて,私どもの主張が全体として如何に間違った主張であるかを演出・印象づける判決の書き方です。
    「この当事者・弁護士はこんな下らない主張をしているうっっっ!!」ってか。

私は,こんなやり方は,正々堂々としていないと思います。
そんなことについての判断を求めているのではありません。
審理不尽,理由不備にすら値すると思っています。
何より当事者がショックを受けます。

しかも若い裁判官が,これをやってくれた時には本当に残念です。

こういう手口は実際にはよいことではないのですから,毎事ある毎に指摘したいし,
また他の当事者や他の弁護士の方々も指摘して欲しいです。

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