1640 消費者金融 支払の催促の郵便ばかり送られてくるのは,弁護士名であっても時効にかかっている。特に身問い合わせ窓口付きのヤツは。

私ら,弁護士として,解せないのは,
サラ金が支払の催促ばかりを重ねている例を頻繁に見聞きすることです。

サラ金は,市役所等で住民票を取ることができるので,
転居しても,追跡調査の上支払の催促の書面を送ることはできるのは確かだ。

ただ,広告チラシやダイレクトメールでもあるまいに,
こんなに繰り返し送ってきてどうしようというのかと思います。
特に,弁護士が,それを請け負っているのは,どういうこと?と思います。

そもそも,消費者金融会社や保証会社,そして債権回収会社は,
借り主に対して,裁判所に訴えを提起すれば足りるのです。
弁護士なら尚更のことです。

ならば,なぜ,こんなにも支払催促の書面郵便を繰り返すのでしょうか。


【それは消滅時効にかかっているから】
広告チラシやダイレクトメールのように,支払の催促書面を
繰り返し郵送してくるのは,それは,その債権が消滅時効にかかっているからです。

消費者金融からの借入であれば,
最後の支払から5年間不払いがあると消滅時効にかかり,
時効を主張して,支払を拒むという権利が生まれます。
(権利だから行使しなくてもよい)

この場合,弁護士に頼んで,内容証明郵便を書いて消費者金融会社に送ってもらえば,たちまちに負債から逃れられるのです。

    最近,我が事務所では,立て続けに元利併せて200万円クラスの債権につき,相談があり,
    時効を主張する内容証明郵便を送って,帳消しにしています。
    内容証明郵便代は,3万円です。
    (どこの弁護士事務所も似たり寄ったりの料金だと思います。)

    僅か3万円(程度)で,200万円の借金が消えるのは大きい効果です。

だから,消費者金融会社としては,
借り主が目覚めて時効の権利を行使しないように
恐る恐る?支払の催促だけを延々と送り続けるのです。


【お問い合わせ電話に掛けると,妙に親切】
実際,催促書面に書いてある,窓口電話に連絡すると,
気味が悪いくらい親切に,
「元金だけでも払っていただけませんか。分割でも構いません」
と丁重に御願いされる。

借りた側としては,既に利息が元金以上に,
場合によっては元金の何倍にもなっているのに
「元本だけで良いですよ」と言われると,
「それなら,支払っちゃおうかな。
利息は無理だけど,元金だけなら払えないことはないし。
現にご迷惑を掛けてきたのだし」

と思って,払ってしまう方も結構いるようです。

訴訟を提起せず,ただ催促書面を繰り返し郵送するだけ,というのは,
このチャンスを待っているのです。→後注)

弁護士が専用電話まで開設して,お問い合わせ窓口を設置しているのは
そうしたことのためです。

    既に貸付金融会社を肩代わりした保証会社が,
    債権回収会社に委託したというのに,
    その債権回収会社がさらに,弁護士に依頼していたりするのです。

    その弁護士が,【お問い合わせ】窓口を開設して,
    催促の書面を郵送してはひたすら借り主からの電話連絡を待っているのです。
    ・・・・訴えを提起せずに。

    それは時効に気づかれないようにしつつ,支払って貰うための苦肉の策なのです。
    この役割を弁護士が買って出るのは,
    弁護士は法律に詳しいから,サラ金業者や債権回収業者よりも,
    借り主が安心して電話すると期待できるからでしょう。

    この弁護士は借り主のために,「時効を主張されますか?」,
    などと言って教えてくれるのではありません。


    後注)
    しかも,それで,仮に1円でも払ってしまうと,
    もはや時効を主張する権利を失ってしまうのです。

    債権者側は,実はそれも狙っています。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

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