1623 誰でも分かる自己破産,個人再生における家計収支表の書き方

多重債務者,つまりは,自己破産申立て,個人再生申立てをなされる方で,
迷われるのが,家計収支表の記載の仕方です。

裁判所が必ず要求する書面です。

自己破産であれば,3か月分程度の提出でよいかもしれませんが,個人再生では半年程度それを作成しなければならないのです。

    ただ,個人再生は,破産と違って浪費を問題にされないので,
    仮に家計収支表の作成を自己破産よりも余計に作成しなければならないとしても,
    個人再生は有り余るメリットがあると思います。

      個人再生の10個のメリット


【家計収支表作成でつまづきやすい点】
ところで,家計収支表の作成において,最も面倒な点は,
総収入と総支出の各結論を一円単位まできっちり揃えた
「同じ数字にしなければならない」点
です。

それで皆さん,訳が分からなくなっているようです。


【現金預金の支払や決済のみに絞るとラクラク】
月々の家計収支表は,
要するに,とある月の約30日の間に
1 現金預金から現に支払い,あるいは預金口座から引き落とされたもの
そして
2 現金預金が
 ①その月に入金されたり入手できたもの
 (親族その他の借入や用立て等,入金・入手の一切を含む),
 ②前の月の残りとしてその月に現に支出引落ができたもの
 +仮にその月の支払引落が①よりも少ない時は,翌月に繰越しです。

この2点を見ていけば,自動的に完成します。

    実は,現金や預金が本当にその月になければ,10円?のチロルチョコレートの代金も払えないのです。

    普通は,そんな現金が底を突いたとき,いったいどうしているかというと
    ア 親族から500円でも1000円でも借りたり,あるいは,それこそ借金をしたりして現実にお金を手に入れている等しているはずです。
    イ あるいは,クレジットカードで支払を先送りしたり,支払を待って貰ったり,要はツケにしているはずです。
    だからこそ,その月はなんとかしのげたのです。

    本当に本当にお金が一円も手元や預金等になければ,流れてこなければ,ツケもできなければ,生きていくこともできません。

    その意味で,その月の総収入(所持金・預金・他者からの用立て)と,その月の総支出は,完全に一致するはずなのです。


【その月の現金預金の出入りを見ればよいという意味】
その月の現金支払や口座引落だけを見ればよいという意味は
例えば,電気や水道や,保険料の引落でも,はたまたクレジットカードの引落でも,
差別なく同じ処理・計上すれば良いだけ
だということです。

ですので,いつ電気や水道を使ったか,いつクレジットカードで買い物をしたかを考慮に入れる必要がないので,シンプルと言えばシンプルです。

    例えば,5年ちかく前に60万円の商品を
    クレジットカードで5年の60回払いで購入した場合
    (月々の支払は仮に1万円とします。),
    買ったのがたとい約5年前であっても,現時点のとある月に引落が現になされたのであれば
    その分割払の引落分の1万円を,その月の家計収支表に記載しなければならないことになります。


【家賃を待って貰った,税金を待って貰った場合は】
また,例えば先月に支払う家賃を今月まで待って貰ったとしましょう。
税金も一緒です。

その時も,その待って貰った当の月は,家賃なり税金なりを実際に現金や預金で支払っていないのですから,その月の家計収支表には計上しないことになります。
そして仮に今月,例えば先月分の持ち越し分も含めて,2か月分の家賃を一度に支払ったとしたら,今月の家計収支表については,2か月分の家賃を計上するべきことになります。

    前記のとおり,この理屈は,クレジットカード決済の場合も同じです。
    今月スーパーで5万円分の食費を買った,でも引落は翌月以降という場合,
    実際に買い物をし,実際に飲み食いした今月の家計収支表に,ではなく
    実際に引き落とされた来月以降の家計収支表に計上すればよいのです。


【先月からの繰越分,翌月への繰延べ分】
繰り返しになりますが,
とある月に一定額の支出・引き落とす場合において,
給与等の収入がその月の実際の支出・引落額に満たない時で,
かつ親族や第三者からの用立てがないときであってもなお,
先月分の繰越があるからこそ今月なんとか食べていける
という場合もあります。
・・・・ですので,前月分の繰越分の記載はやはり必要になります。

また,反対に,その月の収入に比べて現金支出や預金引落が少ないときには,
翌月に繰り延べしているはずです。
現に使っていないのですから。
・・・・それが結果的に翌月の支出等に回っているだけのことです。


【まとめ】
このように,各月々の現金・引落の収支(出入り)に加えて,
先月からの繰越と翌月への繰延べを見ていけば,
容易に,家計収支表を完成することができます。

                    -byフローラ法律・岡崎ブログ from 2013.3.24-

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