1584 サラ金の取引履歴照会は,(欠席)判決が下りた後では不可!?

過払金返還問題は,もうそろそろ終わりになりかけているかと思います。

もうすぐ昔話に近い話になるのかもしれませんが,一つだけ疑問に思ったことがあります。

それは取引履歴の開示について,です。
普通の過払金請求であれば,当然に業者が応じてくれていますし,
これは法律家ならずとも常識になりつつあります。

でも,これって,いつまでも応じてくれるものでしょうか?


【欠席判決を貰っていたらどうなるか】
問題は,欠席判決で,サラ金業者が勝訴した後に,
取引履歴の開示が請求できるか,です。

最近は,派遣社員が多く,しかも昼勤と夜勤を反復繰り返す仕事の人が多いです。
サラ金から請求が来ても放っておく方がまま見られるのです。

知らない間に,訴えが提起され,知らない間に判決が出されていた。
しかも,欠席判決なので,過払いの抗弁を出せずに,
高い金利の計算のまま,サラ金の言うがままの判決が出た。

この場合,判決を受けた借り主が,
今更ながら,取引履歴の開示を求め,利息制限法に引き直した金利の再計算をしてもらうことは可能か?
それで元金を減らしたり,あわよくば過払金を求めることが可能か?


【判決の遮断効で,今更再計算は主張できない】
この場合,お気の毒ですが
取引履歴の開示や元利金の再計算,過払金の支払いはしてもらえないはずです。

たれは,本来裁判に出頭して主張すべきことだったのです。
これを裁判に出頭しなかったために主張しなかっただけとなりますので,判決の遮断効によって,今更主張は出来ないことになります。


【再審制度はあるけれど】
なお,裁判には,再審制度もありますから
もし先の判決について再審請求ができる場合であれば,
再審の裁判の中で,利息制限法による金利の引き直しの申立てができるかもしれません。

しかしながら,再審の規定をいくら読んでも,
こうした欠席判決だったからといって,再審が認められる事由はないと思われます。

    第338条  
    次に掲げる事由がある場合には、確定した終局判決に対し、再審の訴えをもって、不服を申し立てることができる。ただし、当事者が控訴若しくは上告によりその事由を主張したとき、又はこれを知りながら主張しなかったときは、この限りでない。
    一  法律に従って判決裁判所を構成しなかったこと。
    二  法律により判決に関与することができない裁判官が判決に関与したこと。
    三  法定代理権、訴訟代理権又は代理人が訴訟行為をするのに必要な授権を欠いたこと。
    四  判決に関与した裁判官が事件について職務に関する罪を犯したこと。
    五  刑事上罰すべき他人の行為により、自白をするに至ったこと又は判決に影響を及ぼすべき攻撃若しくは防御の方法を提出することを妨げられたこと。
    六  判決の証拠となった文書その他の物件が偽造又は変造されたものであったこと。
    七  証人、鑑定人、通訳人又は宣誓した当事者若しくは法定代理人の虚偽の陳述が判決の証拠となったこと。
    八  判決の基礎となった民事若しくは刑事の判決その他の裁判又は行政処分が後の裁判又は行政処分により変更されたこと。
    九  判決に影響を及ぼすべき重要な事項について判断の遺脱があったこと。
    十  不服の申立てに係る判決が前に確定した判決と抵触すること。

カテゴリー:サラ金規制過払金

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