1520 弁護士照会,郵便局は転送届の照会拒否のみならず,照会先も教えない

弁護士照会で,郵便物の転送届の転送先を照会先を問い合わせることがあります。

ところが,郵便局は,通信の秘密(憲法21)を盾に,全面拒否し続けています。

通信の秘密違反とは,郵便の中身をみる場合です。
郵便物の転送先は,郵便の中身を見るわけではない。
にもかかわらず,郵便局は,絶対的に拒否し続けている。

実は,平成29年6月30日,最高裁による差戻し審としての名古屋高等裁判所の判決で,開示を命じる判決が出ていたんですね。

      郵便局に,転居先につき,弁護士照会のによる開示を求める。


【照会先すらも教えない】
実は,その判決は,当時は知らなかったのですが,
その判決の1か月後ほどに,郵便局に,転送先の住所の開示を求めるため,その情報管理部署の宛先を教えて欲しいと尋ねたのです。

転送先の住所の開示そのものではなく,
開示請求の申込書を届けるための担当部署の宛先を知りたかったので
お願いした訳です。

ところが,その宛先すら答えられないとの一点張りでした。

    もとより,事案の内容や性質によって,開示を求めても拒否されるべき事案はあります。

    そのレベルではなく,問い合わせ先すら開示を拒むという頑迷ぶりです。

判決を知って,ようやくその頑なさの理由が分かりました。

前記記事によれば,この高裁判決の前段階の,差戻し前の高裁判決では,
開示を拒否した郵便局側に損害賠償を命じていたのです。

ただ,その後の最高裁の判断では賠償命令は否定されています。
なら,照会状の送り先の部署くらいは教えられるはずですよね。


【頑迷さ,その2 警察の捜査協力にも応じない】
警察官とこの件でお話ししたことがあるのですが,
警察官も,転送先住所の関係で,捜査協力を求めても,全面拒否だそうです。

もっとも,警察の場合は,令状があれば,その限りでOKですが,
事前捜査の段階では,令状を取れる段階に達していない場合もありますから,これは困ると思います。
その転送届によって,捜査が進展して,逮捕状等が取れるようになる場合もあるでしょう。

私から言わせれば,捜査妨害にも思えます。

    繰り返しますが,転送届は,その対象者に宛てられた手紙を読みたいためではないので,通信の秘密には該当しないはずです。
    「〇×さん宛に平成〇年〇月〇日に郵便物があるや無しや」等も,その〇×さんの転居先住所を知った以上必ず知りうる情報となるかというと,全然違います。


【本局窓口担当者は高裁判決を知りつつ,敢えて照会先を教えなかった】
私も,最初は,前記高裁判決を知らないまま,郵便局と対応していたのですが,
その後,高裁判断を知ったので,
「開示まで認めた高裁判決があるではないか。少なくとも照会先の部署と住所くらいは教えろ。」と迫ると,
「高裁判決は存じ上げていますが,教えられません。」と言ったのです。
単なる窓口対応の人間が,判決を知っていると言ったのです。

それを分かって,その日も全面拒否・門前払いをしていたのですから,ひどいのなんのって。
(高裁判決によれば,転居先そのものを開示したってよいくらいの話だ)
高裁判決を知りつつなお,照会先住所も頭ごなしに教えられないというのが余りにも過ぎるので,さすがに私も頭にきました。


【頑なさその3,最高裁上告中】
郵便局は,最高裁に上告中ですので,前記高裁判断は,確定していません。

それも本当に頑なだと思いますが,
しかしいずれにせよ,照会先の宛先を知らせるかどうかについて,
最高裁の判断を待たないと出来ない話ではないのはいうまでもありません。

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