1516 不法原因給付~両国に金を貸して戦争を煽る銀行家には,貸金返還は無用!?

民法には,殺人依頼して金を渡した場合,妾になれと持ちかけてお金を渡した場合,
その相手が,殺人をしなくても,妾にならなくても,
そのお金は返還しなくて良いという規定があります。

違法目的の貸金等のほか,
賭博のお金,覚せい剤や麻薬の代金についても同じです。
賭博は違法だから負けたお金を返せとか,自らの違法を言い立てて,返還できないのです。

不法原因給付と言います。


    民法第708条
    不法な原因のために給付をした者は,その給付したものの返還を請求することができない。ただし,不法な原因が受益者についてのみ存したときは,この限りでない。

    民法90条
    公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的とする法律行為は,無効とする。

これは,クリーンハンドの原則と言いまして,
裁判所は,違法な原因に基づく契約の実現や違法なお金の返還を助力しないというタテマエがあるのです。


【戦争のための貸付は?】
戦争それ自体は,違法ではないという考え方はあります。
日本以外の世界中の国は,交戦権を認めていますので,
戦争のためにお金を貸したことが,直ちに違法性を帯びるとは限りません。

ただ,戦争を仕掛ける場合には,戦勝国になれば,多大な利益が見込めることなどから,利息が半端ないことがあるようです。
日露戦争の利息も半端ない利息になったようで,最近になってやっと日本が返還したということです。

ですので,その利率等や戦争の仕掛け方等(国際法違反等)によっては,不法原因給付になることは十分あり得るでしょう。

    これは,あくまでも聞いた話を前提に言います
    (事実が違えば結論は違います)。

    例えば,ある国の中央銀行(民間金融会社)が,
    とある対象国には民間中央銀行がないことから,
    自国の政府をけしかけてお金を貸して戦争を仕掛け,
    その結果,相手国を打ち負かしたので,
    その国に民間中央銀行を設立して,その銀行勢力を伸ばしたとします。

    仮にこのようなことが事実としてあったとしますと,この場合の貸付は,不法原因給付になるはずです。
    戦争それ自体もまた,国際法違反になるでしょうし。。。


【戦争の両方に金を貸し付けて争わせたら】
これも,歴史の裏話として聞く話ですが,
国際金融組織は,とある国と別の国との間に紛争を煽り,その双方にお金を貸し付けて戦争にさせて,しこたま儲ける,ということがあったと言われています。

このことがもし本当であれば,両方に貸し付けた金融機関は,不法原因給付として,いずれの国からも返還を求めることはできないことになるはずです。

要するに,戦争でお金儲けをするのは止めましょう,ということです。

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