1453 湿気がたまり,カビの原因となる現代の粗悪のビニール素材工法

私の借りている住まいは,外見は頑丈そうでかつ相当立派だが,
その割に家賃が安かった。
築20年くらいだが,見た目はぜんぜん綺麗。。

案の定,いつくか問題点はあり,その一つが湿気のたまりやすさだった。
クローゼットの中の衣類やカバン,
要は,いつも余り使わない,どちらかというと良い物がカビだらけ

夏はやたら蒸し暑く,朝であれば,外の方がよほど涼しい。


【原因は湿気を通さないビニール?工法】
何年か住んでいて,やっとわかりました。
それは,以下のすぐれた著書が教えてくれました。
実際に自分の家を建てられたようです。
船瀬 俊介著 「あなたもできる自然住宅」(リンク有り)

      湿気の多い日本ではこの建て方「あなたにもできる自然住宅」
      ・・・・ネットでは,業界に配慮して,書籍の帯が削除されています。
      因みに,本の裏表紙の帯には
      「一生に一度の家だから,こっちも真剣だ!!
      『こうして直すシックハウス』『プロも知らさない,「新築」のコワサ教えます。』
      の著者による,まるごと一軒,建てて,住んで分かった!ドキュメント」

      とあります。

現代の工法は,手間暇掛からず手っ取り早く,しかも安く仕上げる
それでいて,見た目には美しく,おまけに高気密が求められる

こうなると,壁紙にせよ何にせよ,ビニール素材が多用されるのだと。

船瀬さん曰く,「こういうのを『ペットボトル住宅』と言うんだ」と。

私も数年間,通気の悪い,蒸し風呂のような家に,住んでいましたので,大いに納得してしまいました。


【大手住宅メーカーは避ける】
この本は,日本人には本当に万人に読んで欲しい本です。

    建築事件も多く手がけた弁護士として
    この本を読む前から,常々思っていたことに,
    大手住宅メーカーは,注文を受けるだけで,自分達は作らず,
    地元の工務店や零細工事業者に丸投げするだけなのに,莫大な利益を取り,
    それも地元の工務店等を買いたたいて泣かせている。

    しかもお客には,目が飛び出るような金額になる。
    ・・・・工務店に直に頼むのと比較して1.5倍の値段になると思ったらよい。
    なんせ,とある大手メーカーは4000人のホワイトカラー従業員を抱えており,彼らを喰わせなければならないのだ。その財源は?

    家を実際に住まない・作らない大手業者だけが大儲けしている。

    それでいて,なぜか20年しか持たない。
    それを「長く持たせたい」なんて言おうものなら,
    逆にふっかけられて「特別の仕様」にされて,青天井の値段

    本当に無茶苦茶。

大規模公共事業の大手ゼネコンはいざ知らず,
一般住宅に,大手住宅メーカーは不要です。
有害無益。


【実は,業者お任せ建築が一番いけない】
そうした中,この本でも言われていたことは,
おまかせが一番いけないということ。

美容室とは違い,それだけはしてはいけない。

材料や素材の良し悪し,その価格等について,よく調査して置かないと
大手メーカー等によって良いようにあしらわれてしまう。
それで,二束三文の住宅に,法外な値段がつく。
・・・・調べれば直ぐに分かることで,本来ブラックボックスでもなんでもないのに,自ら目を閉じてしまい,ブラックボックスのように自らしてしまうのは残念です。


【材料を知れば知るほど,絶対に安くなる・・・・非ブラックボックス化】
建築の二大要素は材料費と工賃です。

    なお,大手メーカーに依頼すると,ピンハネ代がかかるので三大要素です。

    といはえ,単純にピンハネはできないので,材料費及び人工代を嵩上げした計算をします。
    例えば,木材1㎡あたり2000円のところが6600円とか10000円とか。
    建築は同材料を大量に用いるため,僅かの単価の違いでも最終価格に大きく影響します。
    (この大きな差額は,ポッケな〇ない???)

(正常な)二大要素に限って言いますと
ちゃんと選べば,材料は安く上がるそうです。
(現場の工務店さんなら定価の25%引き程度で入手出来ることは,弁護士実務を通して知っています。かえって,大手住宅メーカーや悪徳工務店は,安く仕入れたにもかかわらず,定価以上の仕入れ値を請求するかもしれません。)

その上で工法をできるだけ単純化すれば,工程に時間は掛からず,工賃も跳ね上がりません。


【著者が実践したやり方】
この著者のやり方をざっとあげると
在来工法を基調として,→後注)
①内壁に,MDF合板天然の和紙(リンク有り)
②外壁に,ダイナライト火山灰等によるしっくい(リンク有り)
③その間にセルロース(バイタルウール)という断熱素材(天然素材)(リンク有り)
という,極めて,簡素かつ合理的なものでした。

しかもこのやり方は,内部の湿気を外に出す工法なのです。
最初に挙げたペットボトル的住宅・蒸し風呂住宅の真逆を行く正攻法です。

    ①の和紙もMDFも工作をした方なら分かると思いますが,
    いずれも強度があり,かつ湿気を吸収します。

    ③セルロースは火事に強く,かつ防音効果はグラスウールの何倍もあります。
    私はそれを体験視したことがあります。

    ②のダイナライトは,強度を保てるので,建築基準をクリア出来ます。
    火山灰のしっくいは,固まると水は通さないのに,湿気は逃がすことが,業者のホームページの実験結果としても載っていました。

そしてこれらの素材は,いずれも安価であり,
工法が逆に極めて単純になるので,本来工賃が高騰する性格のものでは全然ありません。
・・・・こんな工法なら,年老いて引退した大工さん個人に頼んでもできるのではないかと思ったほどでした。
日曜大工好きのこの私でさえ,手伝えるのではないかと思いました。

この本はお薦めです。大手メーカーに乗せられないよう,
万人に読んでいただきたい。
(材料メーカーを著書の中ですべて明記していますので,あとはHPで確かめるだけです。)

住むのは我々であり,住宅メーカーではありません。
→後注2)


    後注)
    在来工法は,実は,強度や通気等には大変優れているのですが,
    今の建築基準では通らないのではないかとも言われています。
    (そのための①MDFや②のダイナライトでもあります。)

    建築基準の審査をするのはお役人ですので,事なかれ主義体質や,大手業者への天下り等もあって,大手に都合の良い工法がまかり通り,昔ながらの工法が否定されるように持って行かれているということです。

    たしか酒造についても,似たようなことがあって,大手酒造メーカーばかりが役人の保護を受けていて,高くて不味いお酒ばかりできるようになったようです。
    どうせ責任は取らないくせに,天下りだけ欲しい
    ・・・・お役人クオリティーですね。


    後注2)
    住宅メーカー等は,所謂「安心」を謳い文句に,逆に脅してくるのだと思います。
    「安心な住宅を建てるには,これこれが要ります。災害があったらどうしますか。」
    それで思考停止に持っていくのだと思います。

    あるいは「そのやり方は,今では建築基準に通りませんよ」と。
    ・・・・そうやって,客の要望とは違う,自分達に都合のよい手順や手はずのやり方に導いて,その結果大いに儲けるのです。

    しかし,自分でちゃんと調べたらメーカーの言うとおりではないことが知れます。
    少なくとも同様の素材や工法を用いても相当安く仕上げられることも知れます。
    建築確認もクリアできます。

      そして,そもそも思い出してもみて下さい。
      借家住まいがどれほど劣悪だったかを。
      そして昔ながらの旧家に住んでいた時,隙間風等が頻繁に入ってきたことを。。
      (それを差し引いても,昔ながらの家はとても過ごしやすかったことを
      実は永い年月,地震や火事にも耐え忍んできたことを)。

      そしたら,この本の著者が書かれていたことがどれだけ優れているかが実感できると思います。

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