1429 破産再生は法テラス援助では,実は困ることもある。

破産にせよ,再生にしろ,法テラス援助を受けることは可能なのですが
ちょっと困ることもあります。

それは消滅時効に掛かっている債務の取り扱いについて,です。

法テラスでは,「まず時効を援用して,その債務を消してからにして下さい」と言ってきます。
・・・・民法や,破産法・民事再生法の法律の要請ではないことを要求してくるのです。

時効の援用をするかどうかは,(多重)債務者の権利であって義務ではない。
法テラスは,支援する金額を少しでも節約したいからという,
実は全く理由になっていない理由によるものだと思われる。

いずれにせよ,裁判所はそんなことは問題にしない。要求しない
それは,前記の理由からだ。なお,後注)

    破産の場合,結局免責を受けるならば,先に時効の援用をしなくたっていいはず。
    (結局結論は同じ)

    再生の場合,仮に各債権者に二割払うとすると,時効を援用してくれない方が,むしろ債権者にはメリットがある。回収率が0から2割にアップするからだ。
    債権者からしても余計なお世話だ。


【実は破産再生手続では,困ることがある】
実は,先に時効の援用をしてしまうと,むしろ破産再生に困る場合がある。

というのは,再生ないし破産申出の際の借金総額が減ってしまうこと。

再生の場合は,残った債権者だけで議決権が行使される時に,
逆に申立人が不利になることがある。

破産であれば,債務が減る分,「支払不能」の評価にマイナスになることもある。


【法テラスは,きめ細やかさがない】
法テラスは,あくまで,実務を何も知らないお役人がお役人の都合で運用しているので,このような目の粗さが目立つのです。

いずれにせよ,法律にないことを要求するのは間違いだと思います。


    後注)
    因みに,以上とは異なり,過払金がある場合には回収しないと裁判所は受け付けません。
    それは法テラスも一緒です。

    過払金は,資産があるとなるか,もしくは,借金の額その物にも影響があることですので,これをしないと,認めてくれないのは,法理論上致し方ないことです。

    時効の援用とは違います。
    この場合は,前記のとおり,するかしないかは,法律が債務者にお任せしているわけですので,先行的援用を強制する法テラスの運用は間違っているといえます。

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