1379 有識者会議 専門性があっても正しいとか民主的正統性があるとは限らない

幾ら行っても言いすぎではない重要なことがあります。
どうしても国民の方々は誤解されることと思うので,です。
陥りやすいワナなので。

それは,内閣が閣議決定の直後になされる有識者会議は,信用に足りる存在ではないかもしれないということです。
選任方法の問題もありますが,もっとより本質的な議論です。

以下は,有識者に選ばれた人達が高い専門性を持っていることを前提として言います。
(そもそも,専門家ばかりかというと全然そうではないのですが,
それまで言うと,話が拡散しますし,
専門家の方も一応入っているので,その方達を前提に述べます。)


【専門家=正しい,ではない】
我々法律家は一人残らず全員知っている事実があります。

それは専門家だから正しいのではないことです。
専門家だから公平なのではないことです。

    まずは,法廷では,裁判官,弁護士,検察官が相まみえます。
    皆法律の専門家です。
    余り実例はないかもしれませんが,
    同じ釜のメシを食った研修所同期生が,法廷で三者として相まみえることも理論的には可能です。
    場合によっては,研修所では,弁護士の方が他の二者よりも優秀な時もあり得ます。

    この三者三様の場合,各人全部意見が違うのに,専門家だから全部正しいと言ったら,おかしいですよね。

    それはともかく,法廷では
    医療紛争,建築紛争,知財紛争等様々な専門訴訟があります。

    この場合,当事者双方に,医師らの専門家がついていたりします。
    また鑑定意見も双方当事者がそれぞれお金を出して,医師らの専門家に依頼して数十ページの専門意見を出してきたりします。
    2つの異なる鑑定書が同じ裁判に出てくるのです。

    両当事者とも専門家による鑑定意見を出して,真っ向対立です。
    ・・・・専門家だから正しいとは言えないでしょう。

    更に,「地球温暖化」というのは,科学者の通説・定説かと思いきや,
    実はそうではないそうですね。
    科学会では見解が相半ばしており,むしろ地球寒冷化の方が優勢なのではないかとさえ言われている。

    厚労省は,これまで数々の薬害を起こしました。
    皆専門家を擁しての結果なのに,です。


【仮に専門的で正しいとしても民主的ではない】
専門家だから,正しいとは限らないが,それはひとまず置いても
専門家の意見が民主的に正統なものか
国民の支持を受けたものかは,全く別です。

科学的に正しいことよりも,民主主義の手続や理念に叶っているかの方が政治の世界では重要です。

専門的に完全に間違いが立証されたとしても,既に政治的に出来あがった制度やそれで生きている人の生活を突然失わせる結論はやはり不味いわけです。
軟着陸の方法も考えなければならないのです。
本当に本当に専門的に正しいことでもなお,時間を掛けて直すべきなのです。

    っていうか,本当に本当に専門的に100%正しければ,本来誰でも知りうることですので
    そもそも間違った制度が出来ることの方が不思議です。
    少なくとも,そんなに正しい意見であれば,もっと新聞テレビ・雑誌のメディアに出てきて,国民を説得しなければならないし,それはむしろ極めて容易なはずです。

    にもかかわらず,有識者会議と称して,なにをこそこそ非民主的に議論を進めるのでしょうか。


【そもそも閣議決定に問題あり】
有識者会議の問題もさることながら,
総理が号令をかけてしまえば決まるような閣議決定そのものが根本の問題かもしれません。

それで閣議決定→有識者会議→党議拘束という流れが出来,
半年で法制化

ちょっと乱暴すぎるのではないか
民主主義に反するのではないか

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