1378 「権力は腐敗する」の意味/三選禁止・司法の独立等

「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する」
とはよく聞かれます。

ただ,実は分かったような,分からないような言葉です。
この言葉のこころ(核心)は,那辺にあるのでしょうか。

    権力を持てる方とは,所謂スターリンのような粛清をする極悪の独裁者ばかりではなく,
    実は逆にむしろ,大変な国民的人気を得る方も居ます。

    かつて,米国には大人気の政治家がいました。
    一人は,初代大統領ワシントン,
    二人目は,ニューディール政策のルーズベルト大統領。

    前者は,自ら三選を拒否しました。
    後者は,四選までやりました(途中でお亡くなりになりましたが)。
    そして,後者は,今では,実は大変問題があった方ではないかと見直しが進められています。

    さて,これまで人気の高かった安倍総理はどうでしょうか


【権力者にはすり寄る人達がいる】
ノーベル経済学賞を取ったフリードマン曰く(日経BP)。
「『権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する』の本当の意味は,
本来どんなに志の高い,心の綺麗なすぐれた政治家であっても,権力を持てば持つほど,絶対的といえる権力を握れば握るほど,必ずそれにすり寄る悪しきヤカラが出てくることだ。
これこそが『絶対的権力は絶対的に腐敗する』の意味である」
と。

ズバリですね。

政治家自身の資質や志等の問題よりもむしろ,
権力者(その人の意向が全国津々浦々まで及ぼせるような方)なればこそ
その人に悪しき人がすり寄るということ。

つまり,その悪しき人が,権力者を籠絡すれば
(トリック説明やハニトラによる脅しでも何でも)
その悪しき人が総てを動かせることになるのです。

    早い話,政治家に賄賂が尽きないのは,
    その政治家がお釈迦様やキリストさんのような聖人君子だけでなく,単に権力者だからです。
    その人の権力で自らの利益を上げたい,思い通りにして欲しいからです。

    現行の賄賂規制のことはひとまず置いて,
    仮に自由に競争して賄賂が出来るものとして単純化すると
    10の力しか無い政治家であれば,100万円にか賄賂だとすると,
    50の力の政治家なら500万円,
    100の力の政治家なら1000万円,
    100万の力の政治家なら1兆円
    の賄賂が「相場」となるわけです。


【長く居座るのも権力拡大になる】
長く政権の座に居座るのも,権力を増やすことになります。
それだけ多くの情報が彼に集まり蓄積されていくからです。
反対勢力も,権力者の取り巻き連中らによってそれだけやっつけられているかもしれません。

ワシントンが三選を辞退した理由は,このことがあったからだと思われます。
如何に国民人気があり優れた政治家でも,長く務めることは好ましいことではないです。

安倍さんは,自民党の規約を変更してまで三期連続登板しました。
本当にこれでよかったでしょうか。


【ルーズベルトは,ブレーントラストに支えられていた】
ルーズベルトは本当に人気の高かった大統領ですが
その側近はブレーントラストと呼ばれ
ロシア革命に親和的な(過激とさえいえる)左派勢力が巣くっていました。

ロシアゲートどころか,ソ連ズブズブ政権と行っても過言ではないのです。
彼らブレーントラストの中には,
「ロシア革命はキリスト教徒に対して強行しているだけだから問題ない」などと言う方もいたくらいでした。
当時の米国民はキリスト教が中心です。
それでなくとも,キリスト教徒だから死んでも構わないというのはおかしい人達です。

誰がルーズベルトを実際に動かしていたか。
支持した圧倒的多数の国民でしょうか?
・・・・ブレーントラスト,そしてそれを陰で支える資金提供者らではないのでしょうか。


【最高裁判事を総取り換えしようとしたルーズベルト】
実は更に別の問題もルーズベルトにありました。

それは,誰の指金かは知りませんが
ルーズベルトは,最高裁判事を総取換えをしようとする法案を提出するという暴挙までありました。

司法の独立の全否定行為です。
司法権すら,大統領の施策には逆らえなくなるということです。

これぞ独裁者です。

    ただ,聞くところによれば,実は安倍内閣(安倍さんとは限らない)も,
    歴代内閣の慣例を破って,独自候補を選任したと言われています。
    歴代内閣のこれまでの慣例は,司法権の独立(憲法76条)を尊重して,最高裁や弁護士会の推薦した候補者を内閣が追認することでした。
    安倍内閣は,最高裁の推薦も拒否し,また弁護士会の推薦も拒否したそうです。


【閣議決定→有識者会議→党議拘束の怖さがここに】
以上を踏まえた上で,
閣議決定→有識者会議→党議拘束の意味を考えて下さい。

ある総理大臣,例えばAB総理とかKZM総理が日本で最も人気があったとします。
ただその大物総理でもぞっこんの人からささやかれて(経済学者のTNKとか)
閣議決定ができたとします。
するとあとは法制化まで半年もかかりません。
(事実上の)党議拘束があるため,自民党議員でも異を称えれば抵抗勢力とレッテル貼りされ,公認候補にして貰えません。

    有識者会議と言いますが,要するに民間人です。
    国民から選ばれた議員ではないのです。

    有識者に専門性があることと(それすら必ずしもあるとは限らないようです。),
    民主的に正統性があるか否かとは,全く別の問題です。

これが日本国民のためにならず,むしろ滅ぼす危険すらあることは明白です。

私がとりわけ不安を覚えたのは,種子法廃止が閣議決定から半年で議会を通過して廃止が決まったことです。

    これにもし最高裁判事をも送り込んでいたら,
    (総取り換えではなくとも)状況によっては
    先の法律を違憲として葬り去る道も閉ざされることにもなります。

カテゴリー:立憲主義司法制度

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