1369 死刑廃止問題-「思想犯だから」は背理。精々亡命権・自衛権で足りる

死刑廃止論議を聞くと,こっそり出てくる表現があります。
「誤判があり得る以上は・・・・」の脇にひっそりと出てくる表現です。

『政治犯・政治思想犯は・・・・』と,思想犯が何か特別扱いされているのです。
この種の書籍には大抵,一行だけですが顔を出します。

司法試験に合格したという意味で,それなりに勉強はしましたが
それでも私も一般ピーポーですので,全く理解できない一行です。

学生時代は,なぜこんなことが書かれているのか,まったく理解できませんでした。
私は,ウブだったんでしょうか?


【政治思想犯・宗教思想犯だからといって】
しかし,政治家同士が拳銃で正々堂々と決闘でもしたというなら,まだしも,
どんな思想信条があるにせよ,
一般市民を巻き添えにするテロの類や国家転覆行為が許されるとは普通思えません。

IS国のテロだって,何らかの政治信条に基づくのかもしれませんし,
どんなイカレタ人間でも思想くらいはあるものです。

帰化人の松本智津夫・サリン事件も,いちおう「思想」に基づくものです。

百歩譲って,もし,「思想だ,宗教だ」と言いつつ,背後に大きなお金が流れていたら,宗教教義がたまたま利用されただけだとしたら,まさにとんでもないですよね
・・・・お金もれっきとした「思想」になるのでしょうか?
  それを言うなら,それこそ何でもありですよね,ジョージ・ソ〇スさん。


【真の独裁国家による迫害に対しては,当然亡命権や自衛権がある】
もちろん,中には,大変な人権蹂躙の独裁国家があるのかもしれません。
チベットウィグル弾圧がそれでしょうか。

ただ,例えば,(他の少数民族を含め,)元々昔からの生粋の国民なのに徹底弾圧受ける場合に,その独裁政権に対し,人権として何もできないということはありません。
→後注)

しかし,そんな真の独裁人権蹂躙国家政府に抵抗することと,平穏に暮らしていた一般国民や市民,つまりは仲間であるはずの一般私人をテロの巻き添えにすることは別です。
同じ「立場」のはずの一般市民を強盗強姦・殺戮なんておかしいでしょう。
それだったら,ただ単に犯罪をしたかっただけ,ということでしょう。

元々自衛権や亡命権の類は固有の自然権として認められるのですから,それを逸脱した思想犯は,原則として,むしろイカレタ存在だと見るべきです。
思想犯だから何をしても罰せられないとか,「死刑はおかしい」という方がおかしい。


【なぜテロや暗殺をした側の「思想」のみ保護?】
根本的に問題なのは,
テロや暗殺の被害者には,むしろれっきとした思想,むしろ尊い思想がある場合も少なくないのです。
いわば思想vs.思想のぶつかり合いの問題に他なりません。
それの解決手段がテロ・国家転覆?はおかしいです。

    「暗殺する側の思想は許せよ」というイカレタ運動がある一方で,
    暗殺等される側の思想等は保護されないというのは余りにも不公平でです。

    思想犯が尊重されるなら,その反対思想者(政府の要人等)からのカウンターテロも許されることにもなります。
    そんな馬鹿な,です。

何のための民主主義なのか,何のための「自力救済」禁止なのか分かりません。

思想犯を許せというのは,「自力救済の禁止」の大原則に反するのです。
(自衛権の行使や亡命権はその大原則の例外です。
如何なる意味でも民主主義が機能していない場合のみの話です。
しかも自分の意見が必ずしも通らないからといって,民主主義が機能していないことにはなりません。

とにかく一般国民を巻き添えにするテロの類は絶対に許されません。)


【思想犯という用語がおかしい】
近代法の大原則は,思想を罰することはありません。
行為を罰するのみです。
どんな思想に基づくか,ではありません。

どんな思想教育を受けてきたか,でもありません。

他者の法益を侵害する行為をすれば罰せられる,ただそれだけです。
思想に基づくとしても処罰の例外はあり得ません。

思想犯というくくりが,むしろ近代刑法学では,本来背理です。
→後注2)


    後注)
    ただ,ここでも注意を要するのは,
    元々その国の民ではない,単なる移民の類が,自分達の意に沿わないからといって,いつでも自由に移住先の政府転覆をするがごときが許されるはずがないことです。


    後注2)
    とある宗教教義に従って,ある犯罪を犯した人,
    あるいは金銭でそそのかした人がいたとします。

    その犯人はその宗教の神から罰せられないかもしれません,
    (死んだら)天国にすら行けるでしょうか。
    しかしこのことと,人間の法秩序の中で処罰されることとは次元の異なる話です。

    翻って考えると,
    お金を使ってどんなに悪いことをしたり唆しても,少なくとも宗教的には死んで天国に行けるなら,その犯人にとっては尊い教え?という言い方もできるのでしょうか???
    ただ,いずれにせよ,この世で許される話ではまったくありません。

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