1337 貸金問題5 誠実な貸主-利子を取るか取らないか

貸金問題シリーズ1から4までが,立証責任の問題等でした。
今回は,補足です。

常識だと言えばそれまでかもしれないですが,
貸主にはやはり二種類あるということです。

貸金の実務をやっているとついつい忘れがちな視点です。
敢えて今更ながらに書いておきたいと思います。


【貸主の二種類】
第一に,親族やごく親しい友人知人による無利子の貸付
近親の情に基づく貸付です。

第二に利子や損害金,その他手数料等の利得を取る貸付
業者,一般人,そして親族知人関係なく,そう言う方はいらっしゃいます。
業者かどうかは関係ありません。
会社の同僚等の場合,むしろ性格の問題とさえいえます。

前者は,完全なる味方・支援者であり,情けのある方々です。
借り主の窮状を慮って救おう,痛みを緩和しようとの善意による貸付ものです。

後者は,単なる利得行為です。
どんなに身近な知人,同僚,会社の社長らであっても,利子等を取る以上は,
俗に言う商売・金儲けでやっているとみるべきです。
(商法上の「商人」という意味ではない。)

すると,後者の場合は,当然に道徳(できれば商道徳も)や法規制に晒されなければならないはずです。


【二種類を峻別すること】
このように,金貸しには二種類あるにもかかわらず,
ごっちゃにして論じることには,疑問があります。

しかも前者は,過去何度裏切られても助けていたりします。
後者が,前者と同列になるはずがないとおもいます。


【商売の気がある以上は,貸さなければ良い】
前者と後者の違いは,後者は広い意味では商売なのだから
嫌なら貸さなければよい,その一言に尽きます。
→後注)
それで儲けられないなら転業すればよいのです。

前者は,身内が困っているので自分を犠牲にしてでも貸して上げるというものです。
全然違います。
取りはぐれはあっても利得することがない方々による貸付ですので。

このように,商売の観点が少しでも入っている以上は,本来貸さなくて良いのだし,いずれにせよ,裁判のルール等にきちんと従う必要があるはずです。

隠れてこそこそ,あるいは
多勢に無勢に任せて自力救済をするのは,本来おかしいはずです。

自力救済は,ありとあらゆる法律問題でも認められていないのですから,貸金の回収だけは許されることはありません。
そしてそうだとすれば,多勢に無勢で何とかしようというのは,間違いです。


    後注)
    弁護士も含め,どんな商売でも,
    「この人は不誠実な人だな」「迷惑を掛ける人だ」と思ったら,もう取引はしません。

    しかし金貸しは,その点の意識は,一般の商売人よりも希薄なイメージがあります。
    最後破産等になるとブラックリストに載せて,以後は全面拒否に転じますが,それまではずるずると余りにも長々とお付き合いを重ねている様に見えてしかたがありません。

    しかも現に大いに儲かっています。

    たかが商売なのに,借り主にばかりに高い倫理観を求めるのもどうかと思いますし,裁判手続を回避するのは間違いだと思います。

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