1336 貸金の立証問題4 証拠の確保は貸主の方が断然有利なのに,地下に潜る?

今回はまとめです。

貸金の立証問題について述べてきましたが,
どう見ても,貸主の方が立場が上であり,
注意すればよい話なので,証拠は用意できます。

業者は言わずもがな,一般人だって,立証の準備はしておくべきです。
借り主よりは容易にできると思います。

    ですから,過払金訴訟では,
    かの冷たい最高裁も,貸付と返済の履歴は業者の側で全部開示しろとなっています。
    立証責任を事実上貸主に負担させたものです。

でも,それでも地下に潜るのですね


【判決で勝っても,回収は別】
それは,貸金は,立証ができて判決を取れても,借り主にお金がないと回収はできないからです。

ですので,貸主は,裁判で勝つための証拠資料を用意することよりもむしろ,回収のことばかりを考えます。

しかも何をどうやっても一定の割合は必ず取りはぐれが発生します。
すると,いきおい,別の借り主からより多くの回収,利益を上げることを目指さねばならないことになります。

「債権回収」という専門用語をよく聞きますが,それが独立の用語となるくらい重要だということです。
むしろ裁判の勝ち負けや立証よりも,です。

すると,貸金問題は,裁判では勝てる貸主であってもなお,
地下に潜った方がよほど手取り早いだけでなく,
利ざやもより大きくなり,ずっと効率的・効果的だということです。

要は,貸主は裁判なんて歯牙にも掛けていないということです。

かえって,仮に裁判で負けるなら,大恥,そして面倒もいいところです。
まして,そうした挙げ句に,負債整理手続に持って行かれたら,身も蓋もありません。

だからこそ,裁判という公平な手続を回避したいのです。
裁判外で処理したいのです。
その方が濡れ手に泡をめざせるからです。

だからこそ,私は,ベニスの商人は今もいるというのです。

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