1333 貸金の立証問題1 貸金の返済は必ず口座振込みで。自力救済禁止(貸主のモラハラ)

司法研修所でも,民事裁判の研修は貸金に始まって貸金に終わるみたいなところがあります。

たかが貸金,されど貸金,
実は,実務的にもこれほど難しくて,悩ましい問題はないのかもしれません。

借りる側と貸す側の都合ばかりでなく,エゴまでも激突し合う場面だからです。

貸す側は,名目の如何を問わず,利子のようなものを取りたい。
誤差でも誤解でも良いから多くを取りたい。
現に,取りはぐれた経験もあるから,取れるときには,大いに取ってやりたいとなる。

借りる側も,高額な利子やら何やら,事ある毎に取られているので,
恨みも骨髄に達していることもある。
夜でも昼でも,会社にまで押しかけてきて大騒ぎされることもある。
正確な数字に基づく借金であればまだしも,不当な利息の問題もある。
(夜討ち朝駆けは違法になると思って下さい。)

本日は基本中の基本,イロハのイなのだけれど,
未だに理解されていない向きがあるので,
述べておきたいことがあります。

理解しないのは,そこにエゴがあるからかもしれません。


【返済は口座振り込みで】
そんな中で,返済は絶対に口座振り込みにしなければなりません。
当たり前なのですが,それを希望されないことがあるから不思議です。

貸主が返済の都度必ず領収証をくれるとは限りません。
今忙しいからとか,領収証の用紙がないからとか,ついうっかりも含めて,です。

すると,二重払いの危険が出てきます。

3万円を返したのに,1万円は迷惑料だと言って,2万円の領収証しか書いてくれないこともあります。

また,別の金銭のやりとりの話しがあった場合に,区別が付きません。
借金の返済にならないという意味です。

なお現金書留の送金ならまだよいですが,
返済者がその明細を自分で保管しなければなりません。
なくしたら弁済したことの証明はできません。二重払いです。
お金を借りる様な方が,その管理が毎度毎度きっちり出来るとは思いませんので,これもやめた方が良いです。


【直接受け取りたいは圧力の温床に】
貸す側が手渡しを希望されることは,今でも多いようです。

直接家に押しかけた方が,回収しやすいと思っているからです。
すると,多勢に無勢で,人間関係の圧力を行使したくなる危険があります。

しかも例えば,加勢してくれた人にお礼を出す必要が出てきたとすると,
そのお礼はどこから捻出することになるのでしょうか。
・・・・結局,法律軽視になります。どんどん地下に潜っていきます。
貸主におけるモラルハザードの問題が起きます。

貸す側が後々非難されることになりますのでおやめになった方がよいでしょう。
そもそも多数で押しかけた時は,恐喝罪(未遂)等になることもありますので気をつけましょう。

借りた側は,いつでも警察を呼ぶ心の準備が必要かもしれません。

法律は,そのような自力救済行為を禁止しているのです。
貸金の回収行為だから自力救済が許されると思ったら大きな間違いです。

いずれにせよ,債務整理,破産再生手続は必要不可欠です。

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