1301 戦争という犯罪を煽ったり経済支援した者の責任は?

国際常識ではないのかもしれませんが,
売国の輩とも揶揄される横田喜三郎元最高裁長官の「戦争犯罪論」等,
日本ではよくその戦争犯罪という言葉が聞かれます。
ただ,今回はそんなどうでも良い論文の話ではないです。

ただ,犯罪と名が付く以上,我々法律家の出番と言えば出番であり,
そして戦争でも「犯罪」という概念が成り立つなら,
その犯罪に協力した人はどんな罪を問われるのだろうと,思ってしまうのです。

特に,戦争を煽った者,
他国の利権や資源獲得のための戦争に金を出し,
あるいはそれを経済面も含め,計画立案した者
は一体どういう責任が考えられるか。


【犯罪支援者,所謂共犯】
一般に犯罪は,犯罪を自らの意思と手で行った,所謂実行犯だけが罰せられるのではありません。

    例えば殺人罪の場合,包丁やピストルを実際に自ら用いて
    他人を刺したり,狙撃した人のことを実行犯ないし正犯と言いますが,
    犯罪者とはそれだけではありません。

犯罪者として罰せられる中には,実は,共犯者もおり,彼も罪に問われます。
共犯とは,要は,実行犯(正犯)の犯罪遂行に影響力を与えた人物のことです。

1 実行犯の犯罪遂行をそそのかしその気にさせるた教唆犯
2 実行犯の犯罪遂行に一定の支援をした従犯
3 実行犯とともに,犯罪の一部を共に行った共同正犯
4 実行犯と,当該犯罪を共謀した,共謀共同正犯

1,2は,共犯者は実行犯よりも従たる存在です。
3は,実行犯と共犯者は同格です。
4は,実行者よりも重く罰せられます。
というのは実行犯のむしろ上位にある者が実際には多いからです。
(やくざの親分等。
・・・・その舎弟が,親分の意を酌んで犯罪をしてくるパターンですが,
この親分のような役割を優越的行為支配と言います。
実行者を支配する者といった意味です。

多額のお金を出して殺し屋を雇った者も,共謀共同正犯になります。

もう一つ,2の従犯は,犯罪を仕掛かった実行犯に
「ヤレ!ヤレ!,もっとやれ!」と脇ではやし立てる場合も共犯者になります。

犯罪を用意している者に武器を買ってきてあげて渡したり,
実行犯に途中でお金を渡したりした場合モ,犯罪の手助け行為として共犯となり処罰されます。


【資金提供者の犯罪性の二種類】
このように,お金を出してあげた人に関し,成立する犯罪は2種類あります。

犯罪を助けたいわば補助的な共犯者となる場合と,
出資した者こそがまさに犯罪の首謀者・張本人とみなされる場合です。


【戦争犯罪者を支援助長・むしろ支配した者は?】
そこで,戦争が起きることを望んで,主要メディアが煽りまくったら,どうなるのかです。
戦争を煽った罪,従犯にはなりそうです。

また,余所の国の資源をぶんどろうとする者を支えるべく,陰で莫大なお金を貸し付けた場合,
これも少なくとも戦争犯罪における従犯罪が成立するでしょう。

そして,単に資金援助するのみならず,莫大なる利益に与ろうとして
むしろ積極的に戦争を計画立案して,それをよりよく遂行できる配役を準備して,その者が戦争遂行ができるように膳立てした者は,共謀共同正犯として,戦争実行者よりも思い罪を罰せられるべきになります。

後者の例では,例えばヒトラーと最初から相通じて,彼に徹頭徹尾資金援助を続けて,戦争をデザインした者達がいるとしたら,彼らこそが最も重い戦争犯罪者としてニュルンベルグで裁かれるべきことになります。

カテゴリー:刑事問題戦争責任

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