1212 やはり橋下は,東京裁判史観に立っている残念な方!?

橋下×羽鳥の新番組(2017/1/30号)での天才と言われている苫米さんとの議論,
とりわけ軍事関係の議論を聞いていて,やはり橋下さんのことを再認識しました。

「あぁ,やっぱりこの人は,東京裁判史観に立っているんだなあ」と。

苫米地さんと,全くと言ってよいほど話が咬みあわなかったのは,
その原因の大きな元は,ここの認識の違いから出てきていると思われる。

橋下さんは,平気で日本の自衛権がゼロだったときがあるとしているからです。

    曰く,「日本は憲法9条の制約の下で,
    自衛権すら本来ない(≒ほとんどない)のに,
    戦後少しずつ少しずつ積み上げてきたのだ」と。

    じゃあ,この人が所与の前提としている最初の起点は何か,
    それは,ポツダム宣言であり,東京裁判史観ではないか。

自衛権を持つことは,押し付け憲法の下でも,解釈上当然に認められるはず。
にもかかわらず,この人は占領時のマッカーサーの思想を原点であり出発点として有り難く戴いている,
その姿が今回も見えた気がする。


【維新時代にも,きちんと言っている】
遅くとも橋下さんは,政治家になった以降ははっきり言っています。
「東京裁判史観を否定するのは無理なのではないか」と。

    ただ実は,昔芸能人弁護士だった時代に,
    たかじんのそこまで言って委員会にレギュラー出演していた時は,
    法律家らしく,東京裁判という茶番に憤る言い方をしていました。

    その時は,たしか橋下さんのお祖父ちゃんが軍隊で戦ったと言っていたと思います。
    YouTubeで探せば出てきます。
    茶髪・サングラス時代の発言です。

だから,何故変節したのかが不思議でもあります。

まあ,政治家になった以後はリアリストになったから,なのかもしれません。

ただ,如何にリアリストであるとはいえ,
憲法9条2項の改廃については,ほとんど言及することはないし,
将来の理念やビジョンとしても,9条2項改正については言わないと思います。

統治機構改革,道州制導入の憲法改正とかが最優先だとするのですが
何故そう言えるのか,私には全くもって理解できません。


【憲法は法律とは違って恒久法的なもの】
憲法は,本来恒久法的なものです。

というのは,憲法は,過去現在未来の全国民のためのものだからです。
今現在の有権者だけの話ではないし,
憲法に歴史や伝統が入り込むのも,過去の国民という要素を無視してはできない話しだからです。

となると,どこから手をつけるべきなのか。
それは,憲法の人権保障と矛盾抵触しかねない,憲法9条2項の改廃です。
侵略されたら,憲法の30か条にも及ぶ人権規定は全部無意味になるのです。
その時は,憲法そのものが全部破棄になるのですから。

統治機構改革こそが喫緊の優先課題とは思えません。
しかもやり方を間違えると,国を弱体化することもあります。
(霞ヶ関官僚万歳とまでは言わないけれども,国を弱くしてしまう危険も考えながら慎重に,対応すべきだと考えています。)
→後注)

仮にリアリスト的に,今憲法9条2項の改廃を訴えても失敗するとの見立てがあるとして,
その現在の見立て自体は仕方ないとしても,理念として改正のビジョンをしっかりと語れないのであれば,それはどうかと思います。

この態度と,東京裁判史観を前提する以外にないとしている政治家時代の発言とを併せると,その政治信条には到底与することはできないと思います。
→後注2)

→後注3)


    後注)
    冒頭の橋下羽鳥の新番組中には,
    いみじくも河村名古屋市長との議論場面もありました。

    河村市長は減税という理念としての重要性と,これによる国民福祉,更には統治機構改革を掲げていました。
    が,どうも橋下さんは,この手法には納得がいかないご様子です。

    まさか,まさかですが,
    う言うカタチでうまく統治機構改革がされてしまうと,道州制は必要がなくなるから?
    あるいは,こういうやり方は仁徳天皇の民のかまど的なやり方であって,これに与することは,既に戦前に立派な日本があったことを示唆・礼賛することにもなるから?
    そしてそれは,戦後のみを重視してひたすらグローバル主義を礼賛する橋下の政治思想に反し不都合だから?

    などということがないことを心から祈ります。
    (なお,橋下は,蓮舫の二重国籍問題について,政治家の多重国籍それ自体については問題なしとしています[以前の橋下羽鳥の新番組にて]。)

    いずれにせよ,東京裁判擁護の一点で,橋下さんには賛同できません。
    優秀であっても,方向性が違うと思うからです。


    後注2)
    私は,苫米地さんとの軍事議論をもっともっと時間枠を取って,
    しかも他の軍事専門家も交えて大いに議論して欲しいと思います。

    今回は,議論の立て方,ディベートとしては,
    橋下さんの方が分があるように見えた方がいるかもしれませんが,次の機会では,
    しかも第三の軍事専門家が入ったとき,議論はどうなるか,私は見物だと思います。


    後注3)
    少し前,ランダムヨーコさんが,橋下さんが仕切る上記番組は好きではないと言っていました。

    彼女もYouTuberとしての態度振る舞いを見る限り,言うべきことはがんがん言うタイプです。

    彼女は,橋下さんが真ん中に座って,他のゲストを蹴散らして,絶対者のように振る舞っているのが嫌だと言ったと思います。

    私は女性ならではの表現だと思います。

    私は,男性なので,たとい同じことを感じても,そういう言い方はしませんが,
    ただ,彼の考え方の根っこにあるものそのものを名指しして,それはどうなのかと思って,述べました。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中