1204 こんな家庭裁判所裁判官は絶対に嫌だ。

家庭裁判所は,親切なところであると言われているかもしれませんが,
私が弁護士になってから,多くの方の意見を聴くにつけ
中々どうして,評判は結構悪いという印象です。

裁判官,調査官,書記官,調停委員に対する非難・・・・。
ただし,調停委員に関しては,委員に対する非難というよりも調停運用ないし調停制度に対する非難が多いかもしれません。

今回は裁判官に対する非難の一例を挙げます。


【調査官には栄光の職場でも,裁判官にとっては】
裁判官は,家庭裁判所の仕事をあてがわれたとき,
組織の論理から行けば,決して名誉なことではありません。

    2,30年ほど前までは,裁判官の中でも病人とか,能力の低い方等,窓際族の行き場でした。
    せいぜい,良い部類でも,産休明けの女性裁判官であって,優秀ではあっても,その時々として,全力全霊をかけて仕事することが困難になっている方が配置されてきました。

    裁判官が閑職である分,誰が張り切るかというと,最高裁直轄人事の家裁エリートたる調査官でした。
    昔は時代がのどかだったこともあって「家裁は,我々調査官のものだ」という意識が高かったです。
    裁判官から見ると,「調査官に道を譲れ」と映ります。そういう組織体制です。

    しかも,家裁の少年事件裁判官が,調査官の書いてきた調査意見に反して少年院に送った場合,少年が抗告すると,大抵控訴審でひっくり返ります。
    高裁は,家裁の裁判官の判断よりも調査官の判断の方が上とみているのです。
    (だから,少年事件裁判官が調査官の意見と異にする判断をしたい場合には,事前に「内部調整とすりあわせ(お願い)」をする必要がありました。)

組織系統を見ても,
家裁の少年事件担当者は,刑事系列における最も下位の扱い,
家裁の家事事件担当者は,民事系列における最も下位の扱い
となっています。

家裁は,本来性質的には,刑事でも民事でもない,独自の第三類型では?
と普通誰でも思うのですが,組織的にはまったくそうなっていないのです。
→後注)

家裁の少年,家裁の家事で,結構頑張ってしても,何の加点にもならず,
高裁からそれぞれ下りてきた裁判官の方が,家裁では上位を占めます。


【これではやる気が起きる訳がない】
つまり家裁の裁判官は,最近徐々に変わってきたとはいえ,
長い間,下からは突き上げられ,むしろ下からナメられる状態すらあり,
また当局からはもちろん,
上(高裁)からは軽視され,上から下りてきた人間が上位を占有するのです。

「これじゃ,やる気が出るわけないよ」という感じかもしれません。

    もちろん,若い頃等に家裁で全力投球して,本当の意味で家裁の奥義を身につけた裁判官で,後に大成する方も,それなりにおられますが,これは数の上では例外です。
    大抵は冷遇状態です。

ですから,家裁に配置になると,皆さん意気消沈モードになります。
むしろ1日も早く出たいともだえる方が多かったのです。


【どうしても許せない家事裁判官の例】
これは,弁護士の私が経験した案件ではないですが,
昔裁判所時代,私の同僚であった親しい仲間で,
私よりも10年以上も早く辞めて弁護士になった方の「激しい怒り」の事件です。

それは,親同士による子どもを巡る紛争事件ですが,
担当の家事裁判官は,一体何を思ったのか,
小学生の子どもを審判廷に呼び出したのです。
たしか小学校中学年と聞きましたので,せいぜいでも未だ10歳です。

そして,おもむろに「(争っている)お父さんとお母さんとどちらについていきたい?」
と両親や各代理人等の目の前で,直接聞いたというのです。

私もそれを伝えと聞いて本当にビックリです。
友人は,良識ある元裁判官だった?せいもあって,いくら何でもやり方が酷すぎるとして,
その裁判官を忌避する申立を出したのです。

すると,あろう事か,その裁判官は,
「即時却下」という便法を使い,うやむやにしたということです。

    忌避の申立て(口頭でも可)があると,
    本来その裁判官は,その瞬間からその事件の担任を停止することになります。
    別の裁判官3名による合議体の審理により,忌避の申立てが棄却されて初めて,事件の担任に戻れます。
    忌避の申立てが通ると,その事件から永久に外されます。
    (忌避が通ると,結局その裁判官は後に辞めていかれる方が多いと聞きます。)

    それを即時却下という便法でごまかしたのです。
    酷すぎます。

言うまでもなく,裁判中に両親の見ている前で,
未だ年端もいかない小学生に,「両親のどっちについていきたいか言え」
はないものです。

私も,聞いただけで,否,その聞いた内容を思い出すだけでムカムカしてくるほどです。

家裁の裁判官は,時に,
こんなおかしな対応をすることがあるので,注意が必要です。


    後注)
    大庁では,地裁と家裁が別別になっており,それぞれに所長がおります。
    所長ともなると,いずれにせよ,エリートです。

    ただそれでもなお,地裁所長の方が,圧倒的に地位も権限も上です。
    人事関係は,地裁所長ががっさり草を刈った後に,残りを家裁所長が戴くという感じです。

    もちろん重点部門については,両所長間で協議が持たれるようですが
    力の差は圧倒的です。

    しかも悪いことに家裁所長は,しばらくすると,地裁所長に横滑りします。
    すると,どうなるか。
    家裁の窮状を知っていたはずの新地裁所長が,地裁の都合ばかりを言うようになるのです。
    むしろそれだと,家裁所長は「私には未だ次があるのだから,今は黙っていよう」
    となります。

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