1138 これ以上もめたくない妻のための婚姻費用の仮払申立と書式 モラハラ防止

婚姻費用の仮払いの申立ては,何故必要なのでしょうか。

なお,公務員のご家庭や大手会社の従業員さんの夫婦では,
基本源泉徴収票程度を疎明資料として付ければよいので,
(専業主婦は,納税すべき税金がないことの証明書)
しかも迅速に結論を出してくれるので,実は大変メリットがあります。


【しかし家庭裁判所は忙しすぎる】
家庭裁判所は,人手が足りず猫の手も借りたいほど忙しいので,
婚姻費用の審判を求めると,
「調停でもよいですか?」とゆるい手続を勧めてくる。

審判前の仮処分という,審判よりももっと迅速な結論を求めようとすると,
きちんと窓口でと教えないかもしれない。

そのくらい家庭裁判所は余裕がない。


【普通は,調停の中でやっても良い】
実は,婚姻費用を払ってくれない夫でも,
しばらくは困らないことがあります。

既に奧さんが実家に帰っており,相手方が嫌がっている離婚を求める時は,
そうそう急いで,婚姻費用を求める必要がないかもしれない。

しかも,子どもの教育費を多く払って欲しい時は,調停という話し合いがよい。
審判や仮処分よりも柔軟に決めやすいので。

だから,裁判所は忙しさも手伝って,調停にできるだけ誘導するし,
仮に審判を求めてきても,調停に廻して,いったんは様子を見ることにしている。

しかも特に判断を急がされる審判前の仮処分は,できればお断りしたいのが裁判所の本音。
2,3週間程度で決着しなければならないので仕事がかなりタイトになるから。


【それでも審判前の仮処分(仮払いを求めるメリット)】
迅速な仮払いを求めるのがメリットと思われる事例の1つは,
夫が別れたがっていて,(不倫等もあって)夫の方から別居した例。

この場合,婚姻費用を払わないのが普通。

仲直りする気がないのだから,婚姻費用を払わないのはむしろ当然。
不貞相手がいるなら尚更,「限られたリソース」をそちらに向けたい。

このような例では,別れたくない妻は,
婚姻費用なんぞという,本題以前の問題,
紛争の前提の前提のような話は早めにとっとと終わらせておきたい。
風邪と一緒で,万病の元だから,とにかく早期治療が必要。。。

こんなことで一々取引したりもめたくない場合,
婚姻費用の仮払いを求める合理的必要があるのではないか?


【書き方】
仮の申立てをするのでも,本審判の申立ても併せてしなければなりません。

①本審判の申立ては
申立ての趣旨は,「相当の額の婚姻費用の支払を求める」 →後注)

申立ての理由は,夫婦家族構成,お互いの収入を書いた上,
相手方が払ってくれない事実を書く
・・・・要は申し立てをする権利があることを書く。

②仮の申立て(審判前の仮処分)の申立書については
申立ての趣旨は「相当の額の婚姻費用の仮の支払を求める。」 →後注)

申立ての理由については,
ア 審判認容の蓋然性
・・・・要するに①と同様,申立ての権利があることを書く

イ 保全の必要性
・・・・早期に支払を実施することを確定しておくことが必要な理由を書く。
過去の態度や不払い状況,今後の関係悪化の予想。
相手方は別れたがっていること,
したがって,今後過去以上に不払いの可能性が高く,むしろ夫婦間の関係が一層悪化する危険もあること
などです。

困ったり,婚姻費用不払いについて不安な事情を思いの丈書けばよいです。

【審判前の仮処分の書式の例:ただし子どもの事件の例だが】
・・・・項目の立て方は一緒です。
http://ichigotantei.com/free/hozen


    後注)
    もし,必要な金額が分かっていたらその希望額を書けばよいです。

    書いても書かなくても裁判所が決めますから,
    しかも仮払いはなおのこと,裁判所が形式的に決めるだけですから,
    支払を求める額は,書いても書かなくても一緒だと思います。
    ・・・・何よりも「こんな問題はさっさと終わらせておきたい」場合は尚更のことです。

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