1126 大統領選に寄せて-「妊娠中絶の権利」は,本当に妊娠女性本人の権利として機能してきたか

米大統領選は,トランプ勝利でした。草の根保守の大勝利です。

大統領選のほか,最高裁判所判例においても,
米国を二分する最重要論点の1つに,妊娠中絶の権利を認めるかどうか,があります。

共和党保守は,これを否定し,民主党リベラルはこれを肯定するのです。
そうした自分達の主義をとおすために,
大統領選挙等で勝つ必要があります。
それで,最高裁判事の候補者として自分達の考え方の人間を送り込むのです。

なお,日本の憲法学者らは,米国=民主党と思っているので,
そしてその筋の人間達としか交流しませんので,
妊娠中絶の権利は,憲法上の権利であると主張するはずです。


【中絶を求めるのは誰か?】
私らは,弁護士の仕事をしていると,
婚約破棄やら,夫婦問題やら,子どもの権利やらの事件を担任します。

妊娠中絶の全部が全部ではないでしょうが
私らが経験する事件では,むしろ女性はそのまま子どもを産みたい気持ちがある。
にもかかわらず,父親である男性の親が結婚に反対,婚約破棄をされて中絶を余儀なくされたりといった例が結構あるという感じです。

身勝手な男性を愛してしまったため,しかも結婚も中々してくれなかったために
子どもを何人も中絶させられたという方も居ました。
その事件は何処までも身勝手な男性でした。

事件にならなかった例でも,昔は,籍を入れる前,嫁を家から追い出したくなった姑が,
わが息子の戸籍が汚れるということで,籍にも入れさせず,かつできた子どもは中絶させた
という例もあると聞いたことがあります。

常識的にも,日本では,孕ませた男性本人の意向もさることながら,
その親の都合で相手の女性に中絶を迫る例が多いのは容易に想像が付くのではないか。
妊娠した女性の意思とは関係なく,です。


【むしろ女性は出産の権利を主張したいのでは?】
上記の我々の扱ってきた事件等に代表される例では,
少なくとも妊娠した当の女性自身は産みたがっているにもかかわらず,
社会的な圧力で,中絶を余儀なくされるということでした。

考えてみれば,女性が中絶を望まない,むしろ産みたいのは無理もない話しかもしれません。

    ①まず男性を愛していれば,当然のことです。
    仮にそうでなくとも,②宿った子どもには罪はないのです。

    更に,③子どもは,生まれさえすれば,相手方男性と血縁があるので,
    相手方男性に父としての義務を果たすよう権利を主張できるのです。


【強姦されて妊娠したら絶対に降ろしたいか?】
私は,学生時代,如何にキリスト教の国といえど,
強姦されて妊娠した場合にまで,中絶を認めないのはおかしくないかと思いました。

それは今でも原則はそうですが,
ちょっとだけ考えが変わってきています。

    まったく行きずりの無差別強姦被害であれば,原則どおりだと思います。

    しかし,例えば権力者が権勢に任せて無理矢理押し倒した強姦被害の場合,
    被害女性が「産みたい」と考えたとしても,文句はないです。

    ビル・クリントン元大統領の性的虐待等によりできた子どもが現にいると言われています。
    ビル・クリントンは民主党ですから,中絶の権利はオールOKです。
    でも,その強姦被害者は中絶を選択しませんでした。
    産まれた子どもは,今親子関係の確認を求めています。


【米民主党から中絶の権利が主張された経緯】
民主党は,奴隷制を容認してきた政党です。
民主党出身の初代大統領アンドリュー・ジャクソンは,徹底した奴隷制推進論者でした。

それがまもなく共和党大統領リンカーンによって,奴隷解放になりますと,
腹を立てた民主党が作った組織がKKKです。
奴隷でなくなった黒人を次々にリンチしては,木に吊りました
(これを「ストレンジフルーツ」と呼んでバカにしていました)。
民主党の強い州では,黒人は防御できないように,拳銃を持たせない法律を作りました。

なお,民主党は共和党とは違い,一貫してずっと白人女性の参政権すら否定していた政党です。

女性の中絶の権利と何が関係するかというと,民主党が困ったのは,
白人女性の権利すらもともと認めないような民主党系白人男性は,当然,(奴隷だった)黒人をレイプしまくっており,子どもができてしまうことです。

奴隷解放前なら,黒人やその子は人間ではない,つまり家畜扱いでしょうからまだしも,しかし奴隷解放後は,もはや事は簡単には行きません。

民主党の白人男性にとっては,中絶を(黒人女性には)義務づけなければならないのです。
この場合,中絶する権利があれば,白人男性が強姦した黒人女性に中絶させてもなお,
その黒人女性がその権利を自ら行使しただけだ,となってしまうのです。

しかも黒人女性に中絶させるための「中絶の権利」は,
民主党の白人男性のみならず,その正妻である白人女性にも大きな利害があります。

彼によって強姦されてできた黒人女性の子が夫の相続権を持つということになれば,
妻の白人女性は,我が子の相続権が目減りするわけで,絶対に許しがたいことでしょう。
先に述べた日本の姑が,家から追い出したい嫁に中絶を迫った例と状況は似ています。

    実は,優生学という出産の学問は,民主党の地盤から産まれました。
    しかも時期は,奴隷解放後で,かつ米国白人女性が参政権を得る前のムーブメントです。
    →後注)

    要するに,「白人よりも劣った黒人種は,中絶の施行により絶やしていく必要がある」という狙いを持って出てきた学問だと言われています。

    ドキュメンタリー映画「ヒラリーのアメリカ」は,女性版KKKだと呼んでいます。


【中絶の権利は,米民主党の暗黒史の産物】
このように,中絶の権利は,米民主党の暗黒の歴史の産物であり,
極めて社会圧力的な,人種差別的なシロモノである一面もあるのだと理解しておくべきです。

中絶の権利は,性的に抑圧された女性が自ら心の底から本当に堕胎したいとの切実な願いから発生したわけでは必ずしもないのです。

前記のとおり,仮に強姦された場合でも,
それだからといって,絶対に女性が堕胎したいはずだ,とする固定観念は,
その女性にとっては,大きなお世話間かもしれないということです。

かの女性本人が心から堕胎したいと窺われる場合は,本人はお辛いのでしょうから,周囲はそっとしておいてあげれば済むことです。見て見ない振りをするというか。。。
声高に女性の権利を守れと党を上げて政治運動化していくのには,やはり少し違和感があります。
→後注2)


    後注)
    優生学とは,進歩主義の一例です。
    ちょうどあたかも植物の品種改良のように,
    「白人が高品種,黒人が低品種である。そして低品種は不要だから間引いてしまえ」
    というものです。

    そして進歩主義は民主党のお家芸です。
    民主党はそうした経緯があるものだから,今は自らを「進歩主義」とは呼ばなくなりました。


    後注2)
    民主党・・・・家族主義×,フリーセックス○,そして中絶の権利○
    共和党・・・・家族主義○,フリーセックス×,そして中絶の権利×

    このようにみてくると,共和党の考えは,一見時代遅れのようで実は結構まともかもしれません。
    いわば共和党は硬派,民主党は軟派=ナンパ。。。

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