1098 強姦罪 適用拡大 罰則強化 非親告罪化

帰化人が主犯格として起こされた早稲田大学のスーパーフリー事件からはや13年

ようやく強姦罪の見直しとなるようです。
強姦罪の処罰範囲拡大,厳罰化,非親告罪化

ただ,最近も忌まわしい慶応大生の集団レイプ事件がありましたが,
このような当たり前の法改正に,これほど時間が掛かるのは不思議なことです。

    私が新米裁判官だった1990年ころ,右陪席に教えて戴きました。
    彼は裁判所のエリートで,各国を渡り歩いて実情を知っており,
    性犯罪というものが如何に女性の人生をおかしくしてしまうか
    を言って下さいました。

    ただ,当時の日本としては,実は先駆的な?ご意見です。

    当時は未だ日本は警察や検察も性犯罪には強い態度では臨まなかったようなところもありました。
    警察の女性被害者相談等のセクションはその後に設置されました。女性警官が相談に乗るというヤツです。

    そして後者ができてから20年近く経ち,
    被害女性の心のケア等が如何に大事か等は日本でもかなり認知されています。
    平成12年頃には,DV法も制定されましたし,ストーカー対策法等もできました。

その上で,スーフリ事件も起こり,そこから13年経って,やっと強姦罪の適用範囲の拡充,厳罰化,非親告罪化です。


【集団強姦は元々非親告罪 初犯でも一発実刑】
スーフリ事件の主犯格(帰化人)は,14年の実刑でした。

ここまで酷いものではなくても,30年前の記憶でも集団強姦は一発実刑です。
これについては,もちろん,元々非親告罪です。

私が現に担任した,それもかなり昔の事件でも,
被告人どもは,「被害者の合意があった」と和姦を主張していました。
スーフリ事件でも,集団強姦後,缶コーヒーを呑ませたり,
数々の工作をした上,和姦を主張したようです。

私は,当時本当にアホかと思いました。

    実際,被告人に反論責任のある検察官ですら,論告等で真面目に取り上げた記憶もないです。
    合議体の裁判官3名と修習生4人の合計7名も被告人の主張を真面目に扱った方はいません。
    ・・・・集団強姦なのに和姦だなんて,余りにも馬鹿馬鹿しいからです。

    その種の性交パーティーに自ら応募してきたような女性である等のよほどの例外的な場合を除き,行き当たりばったりの男性数人といきなり合意の上でなんて余りにもふざけた主張です。

    「車から降りて帰る機会は何度かあり,他の友達女性1人はそうしているのに,
    その女性だけは車から降りずにそのままつきあってくれた」事実が仮にあったとしても,だからといって男性全員との集団姦淫の合意があったと主張するのはあまりにふざけています。


【強姦罪の非親告罪化について】
実は弁護士会にも非親告罪化について反対の会員がいました。

非親告罪化をが進まなかったのは反対する考え方があったのかもしれません。

それを私なりに考えますと,これかもしれません。
どんなに合意の性交渉でも後で仲違いした場合や
恋愛の末捨てられた女性がある場合に,
警察がそれを利用できるのではないか,といった懸念です。

すなわち,ある男性に目を付けた警察が何かしょっ引く方法はないかと探した時,
過去の女性遍歴をあたって,仲違い事案を捜査に利用するのではないか
と。

ただ,そうした交際歴のある密接に接近した男女関係であれば,
男性の側に反論できる情報が多く残っているでしょうから,
警察は立件を見送ることが多くなると思います。

そんな希有な例よりも,多くの悲惨な事件につき捜査に着手できることの方が重要です。
性犯罪は傾向犯,つまり性癖によって繰り返すことが当然に予期される犯罪類型です。
連続強姦魔というのは,一定数必ずいます。

前記の接近した男女関係や,
せいぜい飲み屋で意気投合してホテルに行って合意の上性交渉したのに後日被害者にされる場合がありうるからといって(これも強姦立証は難しいと思います。),
非親告罪化がおかしいということにはなりません。
→後注)

    戦後GHQが日本に舞い降りた直後から米国軍人による強姦事件が激増し,
    トータルで2万件にも及んだと言います。
    もちろん治外法権ですので,当時は告訴があっても処罰はできませんが,
    少なくとも占領が解けた後は,理論上告訴が可能です。
    それを恐れて,日本政府に圧力があった?
    しかもだからこそ,占領解放後早々に日米安保条約を結んだ?
    ・・・・なんてことは,ないのでしょうけれど。

例えば,多くの非親告罪の犯罪における典型例である窃盗罪だって,明示ないし黙示の合意がある場合には,窃盗罪は成立しませんし,起訴はできません。
非親告罪の犯罪でも,こうした例外等はあるのです。
強姦か和姦かの例は,窃盗等の場合より微妙な場合も比較的多くあるかとは思いますが,そうだからといって,親告罪にしておく必然性はありません。


【処罰範囲の拡大も当然】
強姦は,法律要件に「姦淫」と書かれているので,
どうしても男性が,自身の性器によって女性を犯したことが基本になります。

今では姦淫の要件は狭すぎて,使い物になりません。

いわば,セキュリティーホールだらけの法律になっています。
はやくパッチをあてがい,セキュリティーホールを塞ぐ必要があります。


    後注)
    なお,私なりの経験に基づく持論ですが,
    性犯罪者は,金銭的に本当にセコイという感じです。
    女性を見下しつつ,かつ異様なまでにお金にセコイのです。

    本来言葉としてもおかしいのですが,「一般の素人女性」をただで貪るのが流儀のようです。
    ですから,性風俗なんて絶対にいきませんし,そんなのはおよそ考えもしません。
    スーフリのように,行為直後しきりに無駄な和姦工作をするとしても,お金は出していません。

    強姦罪ではないですが,逆に女性からお金を無心したり,挙げ句にその種の仕事をさせてまで金を巻き上げる性犯罪者もいます。

    私は,一定の男女の交際があった中における「強姦被害」のでっち上げの懸念については,こうした金銭の流れ等をみることでも,それなりに選別ができるのではないか,と思います。

カテゴリー:刑事問題

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