1083 憲法学者が教えたがらぬ米最高裁判事の選任手続(米大統領選関連)

日本国憲法は,バイデン副大統領が言うまでもなく,GHQが作成しましたので,
各国の憲法や憲章のつぎはぎのコピペだと言われつつも
やはり米国憲法の考え方が色濃く反映されています。

違憲審査権に至っては,米国の最高裁判所と同等のものです。
憲法学者は,何よりも米国に留学して,米国憲法判例や論文を勉強するはずです。

憲法学者が最も重視する分野の1つは,やはり司法権や違憲審査権のあり方になります。
司法大国の米国は,憲法学者にとって,持ってこいの研鑽の場です。
重要な仕入れ先です。


【しかし米国最高裁判事の選任任命手続等は決して教えない】
そうであれば,米国最高裁判事の選任のあり方等が
大学生に紹介されたり,少なくとも教科書のどこかに書かれておかしくないのに,
それは全くありません。

    私が,それを知ったのは,
    裁判官になって,少し時間に余裕のある部署に配属されたとき,
    「レーガン政権誕生によって司法が右傾化していく様子を描く」との副題のついたドキュメンタリー
    を原文で,200頁くらいまで必死に読んだことからです。

    大型本で500頁もあるので,途中で力尽きましたが,
    確かTurning Rightという題名の本です。

    一般の新聞記者が取材を重ねて書いた本ですが,
    それには,国民を二分するような最高裁判例の解説も沢山紹介されていて、日本の憲法の論点整理にも役立ちましたし,
    また何より,米国の最高裁判所についての解説や
    当時の9人の最高裁判事の人となり,プロフィール,どうして最高裁判事になったか。
    過去の経歴もページを割いて詳細に述べられていました。

    任命に至る詳細なプロセスも,です。
    上院の公聴会の様子もです。

    大統領に候補者として任命されそこなった人や,候補に任命されても,
    上院の公聴会に阻まれ結局最高裁判事にはなれなかった方の解説まで載っておりました。

    残りの300頁を読みたいのですが,結構格調が高い文章で、読解に力量を要します。
    そもそもその暇がありません。

    いずれにせよ,こうしたことは憲法学者が学生には講義や基本書では教えないため,
    自力で調べたりする必要があるのです。


【米最高裁は,共和党寄り判事と民主党寄り判事が評決勢力を争う】
米国の最高裁判所の重要なことは,
第一に,最高裁判事の任期は日本とは異なり終身であり,任命されるとその長きにわたり尊敬のみならず支配的な地位を享受し,その影響力を行使すること。
第二に,それだけに,大統領は,なんとしても自分の出身母体の党から一人でも多くの最高裁判事を選出したいと頑張ること
第三に,そのため,最高裁判事9名は,共和党寄りの判事と民主党寄りの判事のいわば勢力争いとなることが多く,党が一人でも多くの判事を選出している間は党に有利な最高裁判決を得やすいと考えられていること
(勿論事案によっては,右左に関係なく,そのまま多数決で,可決/否決はあります。
ただ,それでも判決理由は判事によって全然違ったりします。)

そして,最高裁判所判事候補を,ある大統領が推薦してきた時
上院の公聴会では,反対側の党の議員の攻撃は容赦ないものとなります。
「相手の党の推薦した候補を,終身の最高裁判事に据えさせてなるものか」と考えるからです。


【このような米国の常識を教えない憲法学者】
しかしこんなことは憲法の授業では,全く触れられません。

妊娠中絶や同性愛の議論など,キリスト教の教義とも相俟って,
米国の国論を二分する問題については,まさに民主党寄りの最高裁判事が多数派を占めているかどうかでも,結論が別れてくると言われているのです。

    ここで重要なことは,
    日本人が思うほど,結論が見えている問題ではないことです。
    むしろ国民投票でもしたらそれこそ互角に拮抗するほど本当に微妙な論点なのです。
    だからこそ,どちらの党の側から推薦された最高裁判事が選任されるか,どちらがより大きな勢力になるかに,しのぎが削られているのです。

    単純に,米国は同性愛を認める人権先進国だなどと言ったら大きな間違いになるのです。
    少なくとも片手落ちも甚だしいのです。


【憲法学者は,左翼なので,民主党の憲法観しか教えない】
日本の憲法学者はちょうどある生物を紹介する時に,各2本の手足があるのに
片方の手足しか見せないような話しです。

憲法学者は,米国で米憲法を学ぶにもかかわらず,民主党の憲法観しか教えないのです。

それは憲法学者が米民主党政権の作ったGHQの戦後レジームの利得者であり,
東京裁判史観に立っているからです。

戦後レジームを作って下さったルーズベルト民主党を批判する共和党の考え方等は,どんなことがあっても出したくないからです。知らせたくないからです。

米国最高裁判事は,普通の日本人が考えているように,
最初から中立・真ん中の人を選ぶのではないのです。
共和党の側と民主党の側の各判事を選ぶことで,全体のバランスや公平を保っているのです。

この点は,日本人が中々知らないところです。

にもかかわらず,米民主党の憲法観のみを学生や日本社会に見せるのは,本当に問題です。
最初からど真ん中の人を選んでいると思っている学生等に,こういう見せ方をしたら
勘違いしてしまうことは目に見えています。


【憲法学者は,オールさよく】
日本の大多数の憲法学者が,自衛隊を違憲としたり,平和安全法制を否定するわけです。
ルーズベルト万歳の,戦後レジームさまさまといった,
米民主党にどっぷりの左翼学者だからです。

自分の思想信条を教えているだけだからです。

    前にも書きましたが,
    佐藤幸治憲法学者がはしがきで明言する「徹底した相対主義」は,リベラル=進歩主義・革新主義の考え方です。
    本来「相対主義」の語彙には似つかわしくないはずですが
    何と東京裁判史観の歴史固定主義の考え方です。
    むしろ「徹底した片面主義」の名がふさわしい程です。
    あるいは、「徹底した自己保身主義」

    もっといえば,日本解体論者であり,グローバリズムに親和的です。
    移民も大賛成,彼らへの生活保護も当然と考えているのではないでしょうか。

大いに偏っています。莫大な国税をもらいながら,公平さが欠落していることが問題です。

だめだこりあ。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中