1069 免許証を提示してもなお,ボタンを押さないと酒類販売しないコンビニは違法

スーパー等を含め,店によっては,
客が年齢確認のボタンを押さなくても酒類が買える店舗ってありますよね。
店によって違う-それはどうしてか分かります?

よく見ていると店員さんがレジの中の年齢確認ボタンを押しているのです。
他の商品ではしない,ボタンを二箇所押していますので,すぐに分かります。


【酒類販売の法律ではどうなっているのか。】
法律では,あくまでも店側に年齢判断義務を課しており,
店が,20歳以上であると判断すれば売るし,20歳未満とみれば売ってはならない,
となっているだけのことです。

ところが,本来は店の義務なのに,客の義務に転嫁したのが
セ●ンイ○ブ★を筆頭にするコンビニです。

コンビニはバイトが多いため,また深夜のバイトさんもいる関係上,
店員に判断させずに,客に責任をなすりつけたわけ。
「客が20歳以上と主張しているのだから,店には原則責任はない」と,要件緩和を警察に求めたわけ。
あくまでもコンビニの都合です。

    店は,警察の都合でそうなっているとの言い方をするはずです。

    しかしそれは誤りです。
    警察としては,酒類販売に関する法律をきちんと守って欲しいだけのこと
    つまりはきちんと店が年齢確認を責任を持ってやって欲しいというだけの話。

    バイトを多く雇うコンビニ店の都合から,店がバイトのミスによる責任を被ったりしないよう,そういう形を警察にひたすらお願いしただけのこと。
    警察としては渋々認めただけのことだ。
    (警察は天下りをそれで得たかもしれませんが,それとこれとは別の話しで,あくまでもコンビニ店の都合でしかありません。

    つまり,客のボタン押しが,法律の本来の姿ではまったくない。


【法律は,実は,店の義務を緩和したわけてはない】
なお,店内放送では「身分確認証の提示をお願いする場合がございます。」とあります。
仮にボタンを押してくれても,見るからに明白に小学生や中学生だと分かる場合には,身分確認証の確認をして,それで例えば14歳と分かると販売を拒否する,という趣旨です。

このように,ボタンを押しさえすれば必ず販売してくれることになったのではない。
そのように法改正がされたのでは全然ない。
この店内放送は,むしろ店による年齢確認義務が,やはり厳然と残っていることを意味します。
それが法律が店に求める本質的な義務なのです。

この店内放送でもって,法律の要求する義務を果たすことを店が宣言したのです。
そしてこれをすることで,警察に許しを得ることに成功しただけの話です。


【免許証を見せてもなお,ボタンを押させるのは違法】
でもセ●ンイ○ブ★は,免許証を見せてもなお,ボタンを押さないと売らないようです。
拒否事例があります。
「免許証を示すので,こんなボタン押さなくていいですか」と聞くと,
店員は「押さないとだめです」と即答し,
「免許証を提示したのにどうしてか」というと,すかさず店長が寄ってきて,
小声で「売らなくて良い」との指示。

繰り返しますが,年齢確認は店の義務,
もちろん,店も判断に迷う客もいるでしょうから,そうした場合に「免許証をお見せ下さい」と言って提示を客に求めることは理論的に当然可能だろう。
直感で20歳以上かどうかを判断させるのは,一見年齢不詳者の場合は酷であるし,むしろ無責任だ。

しかしながら,店の判断に資するように,免許証という最も確実な身分証の提示をしたにもかかわらず,売らないという判断は考えられない。

法律は,店に年齢審査の義務を課しているだけだ。
しかも(必要に応じて店の側で年齢確認をして)20未満には酒類を販売してはならない
としているだけであって,
免許証という身分証の提示にもかかわらず,客がなおボタンを押せとは法律には全く書いていない。

これはとんでもない違法行為・不法行為だ。
正式に身分証を提示して20歳以上であることが証明された客に対し,ボタンを押さないから販売拒否するというのは,民法90条の公序良俗に反するはずだ。

    なお,注意を要するのは,
    先の中学生らの例のように,ボタンを押してもなお,どう見ても疑問があるから身分証の提示を,というのとは,全く事情は異なる。

    身分証の確認が最も確実で固い年齢確認義務の履行方法なのだ。
    このやり方が最も正しいのだ。
    だから,客からの提示で,その確認を行うことで20歳以上と判明すれば,これで酒類販売に関する法令の要件を完全に満たしたことになるのだ。
    だから,もはやボタンを押す理由が完全に喪失したことになる。
    っていうか,客がボタンを押すことはそもそも法律要件になっていない。

    客がなした免許証提示という好意により,店において年齢確認義務の履行が完全に果たせる結果になったにもかかわらず,法律にない要件を今更ながらに客に要求して,義務を付加することは,全くの違法であるというほかない。


    後注)
    店内アナウンスは,聞きようによっては,極めて上から目線のシロモノです。

    「ボタンを押せ。場合によっては,身分証明書の提示を求めて,しげしげとオタクの身分を確認するぞ」
    との宣言をしているとも客には受けられかねないアナウンスだからです。
    気の弱いお客さんからするとと,「えっ,身分証まで見られちゃうの?だったら押すしかない」と思わせている結果になっていませんでしょうか。

    しかし,いったん免許証を見せてしまえば,むしろ店の側に,ボールが投げ返されるはずです。
    なぜなら,法文をみれば,本来最初から店が適切に判断する義務を負っているだけだからです。

    このように,最初から身分証を提示すれば,全てが終わるはずです。
    誰が触っているか分からないような不衛生な画面に触れる理由は完全に喪失するはずです。

      天下のコンビニも,この程度かと思うと,それが実は何よりも残念でした。
      これほどまで強気とも受け取れる店内アナウンスを流して,気の弱いお客をびびらせてしまうかの対応をしておきながら,その実,突っ込んだ検討が全くなされていないかの様子
      免許証を提示したら,まともに二の句も告げないかの安易な体制を取っているのが情けない。

      しかもこのボタン押させ問題は,数年前には,お客から相当クレームが来て,ネットでも大荒れしていた問題なのだ。
      もうちょっと法律解釈としてきちんとした,真摯・誠実な態度をとっているのかと思っていました。
      はっきり言って見損ないました。
      天下のコンビニともあろうものが,レベル低すぎだと私は思います。

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