1034 債務整理 取引履歴開示-利息の引直し計算をしないサラ金業者は過払金の疑いあり?

自己破産等の申立ての依頼を受けると,
各債権者に受任通知を出して,代理人として宣言するとともに
取引履歴を請求します。

    代理人として宣言すると,
    金融会社は,本人に直接交渉してはならなくなります。

    なお,司法書士は,残念ですが代理人にはなれないはずです。
    本人が直接やりとりしなければならないかもしれません。


【取引履歴の重要性その1-時効】
取引履歴について必要なゆえんは,
債務者は,各消費者金融との間で長年,それぞれ借入と返済を繰り返しているので,何が何だか分からなくなってしまっていることがままあるので正式な調査をかけるのです。

それで,まずは,依頼者の借金が時効にかかっていないかを見ます。
時効にかかっていれば,払わなくて良いので,破産申立てに関わる負債から外せます。

    極論すると,8社合計400万円の借金がいずれも時効にかかっている例もあります。

    すると破産申立ては不要になります。
    良かったですね。

この場合,弁護士はサラ金業者にそれぞれ時効援用の通知書を内容証明郵便で送ります。
ただ,敵も然る者で窓口をコロコロ変えるので,素人は相手のトラップに引っかかるかもしれませんので,時効を主張する時は弁護士に依頼するのが正しいと思います。


【取引履歴の重要性その2-過払金】
サラ金との間で,
例えばかれこれ10年以上も継続して借入と返済を繰り返している場合,
破産裁判所もチェックする重要事項に,過払金の有無があります。

借金を消すために,破産申立てをするのですが,
過払金があるということは,借金はもうないということですから,
時効と同様,負債から外れます。

    なお,過払金とは別に,そもそもサラ金の主張する借金が時効にもかかっていた場合もありますが,サラ金業者には,「仮に借金があっても時効にかかっていますので援用します」と内容証明郵便を送っておくべきです。

    そうして相手会社からの取立請求を防いでおいた上で,
    逆に過払金があれば,逆請求したら良いだけです。

ただ,過払金があるということは,資産があることになります。
その借金は存在しないことになっても,その過払金が他の間違いないのない負債を支払うための原資になるかもしれません。
債権者に配当しなければならないかもしれません。

ですので,過払いがあったからといって,破産する場合には自分のものにはなりませんから,喜んでばかりもいられません。


【取引履歴で引き直し計算をしてこないサラ金業者は過払金のニオイがする】
過払金の発生メカニズムは,
高利率で計算しているから,幾ら払っても借金が残り続けていたものの,
これを利息制限法所定の低い利率で正規に引き直し計算すると,
逆に払いすぎていることがある。
その払いすぎ分を過払いとして返還請求できるということです。

破産申立てに伴う取引履歴開示については,
ここ何年も18%等の利息制限法の利率で引き直し計算をした正規の借金額を掲げてくる業者が多かったと思います。

ところが,最近再び取り寄せてみると,
27%から36%の利率計算のまま履歴を出してくる例があったのです。

これを見て,私は,
正規の利率の引き直し計算をした履歴を出すと,借金は完済された上に過払いになっているから,恥ずかしくて出せないのだなと思いました。
ローン会社の面子にかけて。

正規の利率に引き直し計算してもなお,
例えば,50万円の貸金が残っているなら,堂々とそれを弁護士に出せば良い。
なのに,従前徴求していたグレーゾーン金利のままで計算して,
120万円の貸金が残っていますと言うあたりが,
「ああ過払金があるんだな」と,逆に思って仕舞います。


【まとめ】
最後のは,まだ検証できていませんが,
いずれにせよ,取引履歴を貰えたら,
1に時効,2に過払金の有無を審査することを忘れてはなりません。

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