1033 2016司法試験合格者 267人減 大渕愛子問題で分かる「法テラスでは儲からない」

平成28年度の司法試験合格発表で
昨年度から267人減の1583人だそうです。

司法試験合格社大幅減は当たり前

(最初の年は始まったばかりで極端に少なかったので,事実上の最低合格者数)


これほど,合格までにお金がかかり,かつ稼げなくなった,弁護士飽和時代。

もっと少なくなるかと思ったけれど,未だに1500名は超えているんですね
もちろん実際に法律家になる人は,ここからもっと少なくなるけれど。

しかも今は,デフレであるものの,就職率も高くなり,
これから給与も上がってくる時代。。。

今年の受験は2年前の法科大学院入学組ですから,
来年以降,当面,合格はもっと減るでしょう。

    今年,来年,再来年は,民間景気の関係で
    益々法科大学院への進学の魅力がなくなるでしょう。

    そもそも,国賊とも言える昨年の憲法学者の安保法制での体たらくを見ていて,
    真面目な国民が,法律家に成ろうとするだろうかと逆に不思議になりました。
    普通は憲法学者も弁護士も同じようなものと映るでしょうし。

いずれにせよ,こんなに法科大学院に莫大なお金と時間を浪費して,
弁護士になる人が増えるとは思わない。

同じ努力をするなら,収入も安定し,国を動かせ,天下りもある
国家公務員じゃないの?
親孝行だしね。学費の借金を社会に出て早々負担しなくても良い。


【消費税による税収見込みと似ている?】
法科大学院等の司法改革の皮算用は,
消費税増税によるそれに似ているかも?

消費税は,増税前の購買力(×兆円)を前提に○%増税したら,
×兆円に○%を乗じた分の税収入が増えるのでうはうはだよね,
という国税局の計算だと思います。
ただ増税すると昨年より購買力が落ちるので,計算どおりの税収になるとは限りません。

お役人の主導の司法改革=法科大学院導入も一緒でした。極めて無責任な計算予測でした。

    我々の時代のかつての司法試験は,
    法科大学院もなく,合格に時間はかかっても
    お金は掛けずにでも勉強はできたのです。

    そして時間は掛かっても,弁護士になれば,高収入が保障された。
    借金を抱えての社会人スタートは,基本的にはなかった。
    (事務所開設に銀行融資を依頼しても直ぐに返済できた)
    仕事もやりがいもあった。

    現行制度(法科大学院)では,
    合格にお金はかかり,合格後,金にはならない。
    借金を抱えての社会人スタートもあり得る。
    国民の権利意識の高まりから,依頼者ともめる例も多くなり,善意が仇で返されてショックを受ける例も相当増えた。


【大渕愛子問題で分かる,法テラス案件は儲けがない】
最近の大渕先生の問題をみることで,要するに,
弁護士は,法テラスでは儲からないことが国民に知れてしまいました。

しかもこれだと契約後からでも法テラスにし直すことで代金引下げが可能になる。
弁護士は契約した後からでも代金を減らされてしまうことになる。

これで,弁護士のなり手が増え,法科大学院が栄えていくことは絶対にないですね。
制度設計を全部お役人に任せる一方,法律家が排除されて,一切意見を言わせて貰えなかったのが失敗でした。
→後注),後注2)


    後注)
    司法改革と同時期に鳴り物入りで始まった法テラスの問題は,それだけではありません。

    料金がそもそも大変に安いだけでなく,支払がやたら遅いことです。
    仕事始めから支払までにトータル1か月半から2か月半くらいかかります。
    しかも,訴状の印紙や切手代等,更には高額の通訳費用等の必要経費も2か月半後にまとめて払われるのです。
    これは,その2か月半の間は依頼者のために必要経費につき自腹を切ることを意味します。

    私の一時立て替え最高額は1件で15万円です。

    弁護士なりたて,独立したてのまだ仕事が余りない時期の弁護士には相当辛いです。

    潤沢に仕事があるベテランの方は,法テラス案件も例えば年に30件もあるでしょうから,経費を2か月半遅れでもらっても毎月収入があるからよいでしょう。
    しかし若手で収入が乏しい中,賃料等の事務所経費を毎月払わねばならない中で,更に依頼者のために経費を先行負担させられるのは正直きついです。
    苦しい中での事実上のボランティアの強要になるのです。

    報酬は2か月半後でも,必要経費だけは1週間以内に振込があると有りがたいのですが。。

    なお,先の大渕先生の例で説明しますと,
    契約の後から(多分仕事も随分やってから)法テラスに切り替わったのですが,
    この場合,大渕先生がした様な対応は本来許されませんので,
    依頼者の金員は直ちに返す必要があり,
    逆に法テラスによる大幅減額された報酬は,そこから2か月半待ちになります。


    後注2)
    私は,クレジットカードによる支払ができる依頼者にはそれをしてもらったりもしています。
    親族のカードを使わせてくれる方がおられるときも,それでお願いすることもあります。
    この場合、依頼者側は分割払ですので、法テラスと一緒です。

    こうすると,クレジットカード手数料を弁護士側が負担することにし,
    かつ安い安い法テラス並の料金にして差し上げたとしても,
    経費を含めた着手金報酬が即座に振り込まれるので,弁護士には有り難いです。

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