1000 天下りの最大の問題点 役所の組織論理や秘密保持 シンクタンクが育たない

私のしがないブログも1000号・・・・しばし悩んでいましたが,やはりこれにしました。


【元裁判官は社会貢献・社会還元しない】
裁判官は,毎年数十名から100名が退官になります。
定年でも65歳ですので,そのほぼ100%弁護士登録をして弁護士を始めます。

でもでもでもでも,毎年それだけの裁判官が辞めても
例えばブログを書く人はほとんどみませんよね。

    私が裁判所を辞めて弁護士になったとき,
    名前は忘れましたが,要するに,「元裁判官による弁護士の会」
    の入会案内が来ました。
    まるで高校大学の同窓会のようなものと言ってよいと思います。
    定期的に会合や親睦会等を開いているそうです。

    もしかしたら全国で出身県毎にできているのかもしれません。

    裁判所を辞めた後
    何度か入会案内が来ましたが断っていると,そのうちまったく来なくなりました。

    私は,もう裁判官ではなくなったのですし,
    むしろそうである以上は,役所の経験を何らかの形で,
    それもできれば,新しく得た弁護士経験とを融合させながら
    社会還元するべきだと思っていましたので,
    このような如何にも懐古主義的な会に入会する気にはなれませんでした。

    私は元裁判官だからといって,
    それであからさまに威張る気持ちはさらさらないのはもちろん,
    元裁判官の会合にしばしば参加して,元身内同士でかたまり,
    昔を偲んでお役所をひたすら礼賛するような,
    つまりは,役所にまだいるかのような態度
    OB,OBした態度は,絶対に嫌だったのです。

    最初から弁護士の方とは,まるで人種が違うかの態度や思想を持つのは,彼らに失礼です。

    もし,他の一般弁護士よりもオレは実力があるんだと言いたいのであれば
    むしろ積極的に発信して社会貢献したらよいし
    一般の弁護士や経験の未だ乏しい弁護士に教え導いてあげたらよいじゃないですか。

    余りにもけちくさい根性ではないでしょうか?

私が思うのは,裁判所時代に大変にご活躍された素晴らしい裁判官ほど
経験も豊かなので,
たまにブログ等で開陳していただけるだけでも,
大変世の中にためになると思うのです。

でも,それが全くないというのは,
世間の一般の方からは,むしろ異常な人種にすらみえてしまわないでしょうか。


【シンクタンクくらい作っては】
聴いた話なので,正確ではないかもしれませんが,
ドイツ等ではお役人,とりわけ政府高官等が辞めた場合,
元の役所の経験を生かしつつも,そこからは完全に独立したシンクタンクを作ったりするそうです。
・・・・もとの職場との紐付きではなく。

この意味は,
政府与党は,現役の官僚制度を従えて,これを使いこなすのに対し,
野党は,こうしたシンクタンクと提携して,政策を研究するのだと。

これを言い換えると,
日本の場合は,元お役人によるシンクタンクが育っておらず
与党と野党の政策立案能力に歴然とした差ができてしまうというのです。

野党の力が弱いのはこれだ,というのです。
与党は官僚の知恵をフル活用できるのに対し,
野党は,それができず,かといって元お役人によるシンクタンクもないため,
その力の差は埋めがたいものがあると。


【天下りは,辞めさせてもお役所がそのまま囲い込む制度】
天下りの問題点は多くあります。
税金の無駄遣いや業界癒着,不公平,
天下り先にふさわしい大企業がメリットを受け
小企業やベンチャーが育たない,
むしろその市場を大手で独占する方向に動くこと等々

しかし,それよりももっと日本社会が機会ロスしていることがあると思う。

私が最も問題だと思うのは,天下りが,元職にその古巣の役所にひたすら忠誠を誓わせることで老後の恩恵を与えるシステムであることだ。

○○省出身の元お役人は死ぬまで○○省の人間
名誉職のまま亡くなっていく。
裁判官が現役を退いて,弁護士になっても,裁判官の精神世界の中だけで生きていく。
→後注)

まかり間違っても○○省に後ろ足で砂を掛ける真似をすることがないだけでなく,元職場で知り得たことを公にして,国民に有効利用してもらうこともない。
ひたすら旧家を護っていくような,悪く言えば因循姑息な態度

こうした役所を旧態依然としたまま温存するシステムが天下りなのだと思う。

    せっかく経験を持って早期退職しても,社会に還元するでなし
    米国のようにフリーに活躍したり,次のステップに行くのでなし,
    ただ,お役所の隠れたサポート部隊になるだけ。

しかしこれではお役所は何百年経っても変われないであろう。

3,40年まえまでは,それでよかったかもしれない。
しかし今の,新しい知恵が必要な時代に,それはないなと思う。

前記シンクタンクのようなものをどんどん作ってもらい
しかも○○省の紐付き・生活保障付きではなく,
様々な新しい考えの方々と結びついて新しいものを産み出して欲しいと思う。


    後注)
    元の公務所で誠心誠意を込めた心的経験を捨てろとか忘れろとかではなく,
    そうした昔の精神を,むしろ広い世界の中で昇華させ,洗練させたものにして,社会還元して欲しいということです。

カテゴリー:公務員司法制度弁護士

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