962 自公連立政権下の改憲は,公明加憲+,自民減憲-ですんなりと。

今回7/10の選挙で
改憲派政党4党で,衆参各3分の2の議員数を揃えた格好になりました。

とはいえ,政権は自公政権ですので,
基本的な改憲の枠組みは,4党の中でも,
まず自公がとりわけ緊密に話しあってすりあわせていくほかはありません。

ただ,現在の政権両党の各改憲についての考え方をみると,
表面的には必ずしも相容れないようです。

ただ,実はそうではないと,私は思います。。


【+があれば-もある】
公明党の加憲というのは,自民にとっても
むしろ実にありがたいザジェストだと思います。

プラスを出せば,マイナスが相手方(=自民党)から出るのはむしろ必然です。
→後注)
しかも政治はあくまでも妥協ですから,逆提案も当然予定しておかねばなりません。
提案の言葉は重いのです。
言葉選びは極めて慎重でなければなりません。
とりわけ連立政権下における言葉選びは,相方の政党とののり代を残しておくのは当然のことです。

長い連立政権の間,それも安倍政権下でも閣議決定は幾度も出されていますから,
公明党幹部は既に十二分に分かっているはずです。
自民党の改憲の本音中の本音,核心中の核心は,
憲法前文,そして憲法9条2項の削除であることを。
(書き直しは無理でも,最低限度削除を求めるであろうことを)

    公明党は表向きには言うでしょう,
    「加憲だけだ,減憲は考えられない」と。
    しかし,誤字脱字,法技術的に稚拙な重複規定のほか,
    歴史認識等の修正があって,かつ既に閣議決定があったものに関わる規定
    減憲という形での修正を求められたら,
    連立政権下の公明党としては本来受け入れざるを得ないはずです。

だからこそ,公明党は加憲なのです。
公明党がこう言っておけば,
相方の自民党は,当然,誤字脱字や重複規定の削除等のほか,
憲法前文と憲法9条2項の削除-減憲を主張することができるし,
またそれを言われたら,公明党は呑まざるを得ない。


【自民党からの「加憲」も可能になる】
公明党の相方への配慮は,これだけではありません。
自民党の減憲を呑んだ上で,
更に自民党による加憲をも申請可能にしていることです。

実に細やか?な配慮だと思います。

以上をまとめますと,
第1に,自民党は公明党の加憲要請を丸呑みする。
第2に,自民党による減憲として,前文と憲法9条2項の削除を公明党が呑む。
そして,
第3に,自民党が,自衛隊の憲法上の承認条項を加憲する申請を出し,
公明党がこれを呑む。

    第3(自民党による加憲)については,例えば
    「9条の2
    1 前条の目的に従い,日本国の領土領海及び国民の生命身体財産及び幸福追求の権利を護るため,自衛隊を設置する。
    2 自衛隊は,前条によらない災害等の緊急事態発生の際にも,前項の任務に当たることができる。」


    後注)
    公明党は言わずもがな宗教政党です。
    マーフィーさんの書籍にありましたが,実は宗教の考え方は,
    2つの相対概念と,唯一の絶対概念による克服という弁証法的思考を好みます。

    大きい・小さい
    長い・短い
    楽しい・悲しい
    ・・・・
    そうした相対概念による争い(邪見)や不安定を見切った上で,
    これを克服超越した絶対概念をかぶせていく,という思考プロセスを辿ります。

    こうした思考過程や方法は,公明党は慣れているのです。


    後注2)
    加憲-減憲というやり方は,
    他の改憲派政党との取引にも使えます。

    例えば,お維新の教育無償化条項の追加・加憲要請を自民が丸呑みする。
    然る後に,自民が前記前文及び9条2項削除をお維新に呑んでもらう,
    というように。

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