917 舛添「今後しっかりやります」は違法でないからこそ。信用の前借りは本来許されない。

私が若い頃,家庭裁判所の少年事件を担任していたころ,
少年は,皆こう言います。
「これからは悪いことをしません。真面目に仕事や勉強しますので許して下さい」と

何度悪いことをしていてもです。

それに対して,少年事件の大ベテランの先輩裁判官曰く
「信用の前借りは許されないのだよ」

    これまでの実績や真摯な努力による信用がなにもないのに
    これから頑張るから,「先に」許して下さい,というのはおかしい。

    散々悪いことをしたのであれば,きちんと更生プログラムを受けて修行や試練を受けるのが先です。
    そうした後にようやく信用を勝ち取れるのです。
    「先に許してくれたら」その後,私は社会で頑張ります,
    というのは,如何にもおかしいのです。

    銀行借入で言えば,これまで何度も借金を返していない。
    信用がまるでないのに,
    「今度こそ返すから,再度信用を与えて下さい
    もう100万円を貸して下さい」
    と言って,通用するはずがない。

以上の理屈は,誰でも了解してくれると思います。


【舛添は,違法でないことに居直り】
ただ,舛添の場合は少し特殊な事情があります。
それは,政治資金規正法がザル法であるために
違法性が直ぐには見出せないこと。

先の少年事件の場合は,明白な犯罪行為です。

これに対して,舛添は事情が少し違う,
違法でないが不適切があったにとどまるという場合,
その不適切さの点を改善していけば良いとの理屈にはなる。

それは,検察の魂を忘れた?かの弁護士の入れ知恵かもしれませんね。


【自民党時代の内規は厳しかった】
私が気に入らないのは,舛添が自認しているように,
自民党時代の政治資金規正法に違反しないための党規約によれば
極めて厳格なルールがあったというのだ。

それを離党後と言えども,遵守したって悪くはない。
例えば,異業種から突然推されて当選した素人議員ならばともかく,
自民党の内規を知り尽くしていて,それを護れば問題がなかったのに
離党したことを奇貨として,逆に自分は法律に違反しない限り何をしても良いのだと開き直るのは,どうしても許せない。

それは,検察の手の裏を知り尽くしていることを奇貨として,
悪い政治家の味方ばかりしている?かの弁護士にもいえるかもしれない。
→後注)


【更生するというなら,まず自民党内規の制度化から】
自民党の内規が独自のものにして,規正法よりも随分厳しいものであったとしても,
舛添は生まれ変わると言っているのであれば,
そんな自民党内規を,あたかも奇妙なムラの掟であるかの如く,悪し様に言うのは拙いだろう。

せめて,自民党内規を採用しますとか,
これを都の条例にしますとか
そのくらいは言わなければならないのではないか。

それなくして,何が,「今後はしっかりやります。」だ。


    後注)
    どうせ弁護するなら,せめて政治家としては大変な活躍をされている方にして,
    細かい規正法の関係だけでその政治生命が絶たれるのが如何にも忍びない方の弁護に限定すべきではなかったか。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中