900 マイナス金利施策による借換え返済 借金問題・破産の障壁撤廃の救世主かも

日銀黒田さんが,前任者白川の愚策を翻し,マイナス金利政策を実施されました。
要は銀行を甘やかすことを止めました。銀行よ,もっと自分の力で稼げと。
銀行は,従前のアマイお約束とは違い,
日銀から労せずに巨額の利ざや(全体で約2200億円)を取れなくなった反面,
多くの国民にはメリットが大きいといわれています。

その1つが,銀行間の貸出し競争の勃発。

より低金利で貸し出しをする銀行が増えているため,
住宅ローンの借り換えが可能になり,
住宅一件当たり,なんと300万円程度の金利相当額の節約になる
といわれています。


【破産予備軍にはやはり朗報】
実は,法律家としてもこれは意味がある施策です。

というのは,破産申立てをしたい予備軍の方にとってメリットがあるのです。

破産や民事再生は,多重債務者や困窮者には
自殺等を免れる道を開く点で重要な法制度となります。
→後注)


【破産・再生手続を阻む保証制度】
ところが,それを阻む制度が日本ではちゃっかり作られているのです。

それは人的保証制度です。

このあしかせをかけてしまう日本式の?制度があるために,
破産・再生したい人が
ア 主債務者で,親類縁者に保証を依頼している場合
イ 親類縁者のために保証人になっている場合
には,難しい問題を抱えてしまうのです。

そうした障害のため,破産・再生に踏み切ることが難しくなります。

多重債務から抜け出せないことにもなります。
→後注2)


【まずは,他銀行から借り直し】
ところがマイナス金利施策のお陰で
他銀行から借入をして住宅ローンを一旦チャラにすると,
破産予定者を,その関係から一旦外すことが理論的には可能になります。

    なお,住宅ローンは普通一番抵当権が入っていますが,
    これをいったん返済出来れば,従来の一番抵当権は消滅します。
    新しい借入先の銀行のために,一番抵当権の設定をお約束できます。

従来の借入ローン関係のまま,破産予定者だけが一抜けすることは不可能に近いです。

しかし借換えを行えば,新しい借入契約には,破産予定者を外すことができる余地も当然あります。

ただし,おそらく周囲の協力も必要ですので,
既に散々迷惑を掛けてきた破産予備軍の方には
いずれにせよハードルは低くないかもしれません。

でも従前のくびきのままよりは,可能性や選択肢は広がります。


このように,マイナス金利施策は,
再チャレンジを認める安倍総理の思いにも叶うものですね。


    後注)
    「モラル・ハザードがっっ!(某)」
    と,とある筋の方々が,テレビ等で喧伝なさいますが
    自殺が増えたり社会が荒廃すれば,
    結局仰る経済活動による利益が得られなくなったり
    社会コストが増えますので,
    少し近視眼的だと私は思います。


    後注2)
    破産・再生は,いわば短期決戦によるメリットを目指すことに尽きます。

    これができないとなると,任意整理と言って,
    長く借金のくびきにつながられたままです。
    最後まで金利損害金まできっちり払うのは,長い長い年月がかかります。

    そうした中々終わらない長丁場の間,終始余力がないため,別の問題を併発します。
    心痛による健康問題は言わずもがな,
    しかも家族に対しても,その苦しくて長い間,何らかのしわ寄せを必ずかけます。

    無事任意整理が完了しても長年の緊縮疲れのために,
    つい新たな借金をしてしまった,何てこともあります。

    短期決戦にはメリットがあります。
    ただそのためには,前記借り換えに伴う親族の協力が不可欠ですが,
    そうした協力の負担は一時的な話です。
    それさえ済めば,破産手続等により逆に余力を持てるようになります。
    負担をかけた親族に配慮することがむしろ可能になります。

    短期決戦の分だけ,家族親族に心配や迷惑を掛け続けない点で,
    家族の信頼を酷く失墜させることは防げるはずです。

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