890 憲法前文問題 せめて同じく占領された独・伊憲法の相互規定に学べ

以下は,拉致問題を惹き起こしたとも言われている,問題の多い日本国憲法前文です。

    日本国憲法前文:
    日本国民は,恒久の平和を念願し,人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて,平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して,われらの安全と生存を保持しようと決意した。

自虐的といいますか,国際法の相互主義にも反しています。
相互主義とは,国家同士の平等対等の扱い,という意味です。

なお,日本が輸入する石油が元々馬鹿高かったのも
(電気料金が高かったのも),根幹には,
米国メジャーの言いなりにならざるを得なくした前文や9条にあると言われています。



【同様に占領され独伊の憲法】
米GHQ占領の影響を受けたのは,日本だけではありません。
ドイツやイタリアも同じです。

しかもナチスドイツは,公式600万人のユダヤ人殺戮のホロコーストをしたのです。

    ※ドイツ連邦共和国憲法の前文:
    ドイツ国民は,神と人間に対する責任を自覚し,国民的及び国家的統一を保持し,かつ,統合された欧州において平等の権利を有する一員として世界的平和に貢献する決意に満ちて,その憲法制定権力を行使することによって,この基本法を制定した。
    →後注)同ドイツ憲法24条~27条


    イタリアの場合は,憲法前文がないので,直接に戦争放棄規定を引用します。
    ※イタリア共和国憲法11条
    イタリアは,他国民の自由に対する攻撃の手段としての,及び国際紛争を解決する手段としての戦争を放棄する。
    他国と同等の条件で,諸国家間の平和と正義を保障する機構に必要な主権の制限に同意し,この目的のための国際組織を促進し,かつ助成する。

同じく占領された国なのに,日本の憲法前文との違いに唖然とします。

独伊の注意深く読むと,実にきれいにまとめています。
侵略戦争はしないが,同時に国同士の対等性を強調しています。

他国による侵略戦争から自衛する戦争は元々OKなのは言わずもがな,なのですが,
彼らの規定によっても,他国による侵略戦争は対等性を破壊しているわけですので,屈服しないぞ,と読めるはずです。

特定アジアとの対等性や相互主義を強調するだけで,
どれだけ日本が平和になるかです。



【欧州連合ならぬアジア連合でもよい】
独伊の憲法は,欧州連合を前提にしたものだといえばそのとおりかもしれません。

しかしそうであれば,日本もアジア連合を作ることが禁止されるいわれはありません。

いずれにせよ,
相互主義や対等性を前提にする憲法改正はまったく可能だし,必要だと思います。
イタリアのように,「諸国家間の平和と正義を保障」と書き込めれば,ベストです。

憲法改正をしても,独伊にならって,こうした記述をきちんと盛り込めば,
「改憲すれば戦争になる!」などということはあり得ないのです。

日本は,侵略戦争を放棄する規定を廃止する改憲論者はいませんが,
仮に自衛隊を正式に国軍に認めても,相互主義等を規定する以上は,
日本は如何なる意味でも侵略戦争はできないのは,当然のことです。

しかも同時に,他国による侵略戦争には,完全に防御対応可能ということです。



【とりあえずの最低限度の憲法前文はこう改正】
前記憲法前文については,最低でも,以下の修正が必要です。

「日本国民は,恒久の平和を念願し,」とあるのを,
「日本国民は,恒久の相互平和及び正義(と自由)を念願し,」と修正する。
「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」とあるのを
対等の正義及び平和(と自由)を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」と修正する。
「われらの安全と生存を保持しようと決意した」とあるのを
「われらの安全と自由なる固有の生存を保持しようと決意した」と修正する。
→後注2)

    正義とか対等という言葉を入れないで,「平和」とだげ書くと,
    結局,日本以外の他国様の平和でしかなくなってしまったり,
    戦争や抗戦等がないという意味での平和になるだけで,結局日本国民が侵略されて奴隷になったりする問題があるからです。

    現に北朝鮮の拉致があっても,日本は戦争をしていません。
    でもだからといって,「平和でした」の一言で済ませられる話ではないでしょう。

    とにもかくもにまずは拉致等や戦争なき侵略を許さないための予防として,
    前文は早く変えておくべきです。


    後注)
    ドイツ連邦共和国憲法
    第24条(国際機関)
     1 連邦は,法律によって主権的権利を国際機関に委譲することができる。
     1a 州が国家的権限の行使および国家的任務の遂行の権限を有するときには,州は連邦政府の同意を得て,国境近隣関係の制度に関する主権的権利を委譲することができる。
     2 連邦は,平和を維持するために,相互集団安全保障制度に加入することができる。その場合,連邦は,ヨーロッパおよび世界諸国民に平和的で永続的な秩序をもたらし,かつ確保するような主権の制限に同意する。
     3 国際紛争を規律するために,連邦は,一般的,包括的,義務的,国際仲裁裁判に関する協定に加入する。
    第25条(国際法と連邦法)
      国際法の一般原則は,連邦法の構成部分である。それは,法律に優先し,連邦領域の住民に対して直接,権利および義務を生じさせる。
    第26条(侵略戦争の準備の禁止)
     1 諸国民の平和共存を阻害するおそれがあり,かつこのような意図でなされた行為,とくに侵略戦争の遂行を準備する行為は,違憲である。これらの行為は処罰される。
     2 戦争遂行のための武器は,連邦政府の許可のあるときにのみ,製造し,運搬し,および取引することができる。詳細は,連邦法律で定める
    第27条(商船隊)
      すべてのドイツ商船は,統一したドイツ商船隊を構成する。


    後注2)
    日本国民は,恒久かつ対等の平和及び正義と自由を念願し,人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて,対等なる平和及び正義と自由を愛する諸国民の公正と信義に信頼して,われらの平穏や安全と自由なる固有の生存を保持しようと決意した。

    ※少しゴテゴテしましたが,元々がゴテゴテした悪文なので,問題ではないし,
    内容的に言って,護憲派もこれなら文句は言えないでしょう。

カテゴリー:日本の平和世界平和

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中