881 救援の邪魔ばかりする震災報道 「だって商売だから」は,一層法規制を導く理由になる。

震災等の被害の救済という緊急時に,
「報道のヘリが煩くて,がれき等に埋もれた被災者が救助隊の声を聞き取れない」
「救助のための空や道,広場を占拠しており,救助活動の邪魔だ」

という声が,最近の複数の震災等で繰り返し出ていおり,ゆゆしき問題です。

だからこそ,私は,憲法の原理から当然に認められる
「明白かつ現在の危険の法理」によって,
こうした救済に邪魔なマスコミ報道の規制ができると述べてきた。
この原理に従う限り,法整備なしで報道制限ができます。
 →868 またも震災救助の邪魔をする報道機関 放送法以前。「明白かつ現在の危険」で表現を排除されても仕方が無い。


ところが,大手テレビ局の元アナウンサーでフリーになった方が,
「マスコミは商売でやっている」
「震災報道は金になるからやっているだけだ」
との発言がありました。



【憲法の保障の資格がない言論だと自認したマスメディア】
しかし,これを憲法の議論に引き直すと,大変な発言をしたことになる。

というのは,商売でやっているというのは,
表現の自由が本来持つ価値を,実は満たしていませんと
白状したことになるのだ。

要するに,単なる金のためにやっているという話なら,
国の法律で簡単に制限できることになるのだ。

    例えば,誇大広告等を規制出来たり,
    青少年に有害な図書やわいせつ物の頒布を制限する立法が可能なのは
    憲法が表現の自由を保障した本当の目的・価値観を中核としていないという考え方が背景にあるからだ。

    広告表現も表現活動であるのに,誇大広告は当然に認められない。
    エロ本の作者や撮影家も,表現活動であるのに,規制は当然かけられる。
    それは,憲法が認める表現の自由の真の価値をほとんど具有していないからだ。

    要するに,表現の自由の行使について認められる特権的な地位は否定されるという意味だ。



元アナウンサーが言われるとおり,お金の問題であれば,早い話,
金持ちに税金をたっぷり課すことができるような理屈を用いることが可能になる。
憲法上,財産権や営業の自由の制約は,遙かに積極的にかけられるのだ。

例えば,下世話なゴシップを取り上げるワイドショーが視聴率を取れ,お金になる
ような趣旨で震災報道を捉え,
「被災地以外の方に自分じゃなくて良かったとの安心感をもたらす」
といった低次元の発想と感覚で被災地への妨害的な報道をするのであれば
そんな金儲け主義による報道は,価値がない上に有害なので,
積極的に奪い去ることができるとの理屈が可能になる。

    かえって,ゴシップネタのワイドショー以下だ。
    同ワイドショーは価値に乏しいだけで,有害とは限らないが,
    震災報道による救済妨害は,深刻なほどに有害だ。



これまでも繰り返し述べてきたとおり,
被災者の迷惑や脅威にされされている命を喪失を助長する,
救済に対する妨害的報道をするのは,法律を特に整備しない間でも,
明白かつ現在の危険の法理により,当然に表現の自由を規制できる。

    これこそ,憲法学者150人に聞きましたのアンケートを採ったら良い。
    端的な救済妨害事例を元に聞けば,違憲の報道だということになるはずだ。



しかし,大手某局の元アナウンサーが,
お金のために被災地報道をしていると正直に述べている以上は,
明白かつ現在の危険の要件を具備しているかに拘わらず,
当然積極的に法的規制を整備したらよい話だ。

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