857 中国人民泊旅行者により明渡訴訟激増?民泊で追い出される賃借人達(平成の囲い込み運動/モラル・ハラスメント)

難題山積の民泊問題です。

チャンネル桜の民泊問題のスゴイ内容(2016年4月9日)

(18分48秒~)

あと,2016年4月5日テレ東のガイアの夜明けも良い特集だったと思います。
(テレ東オンデマンドなら,今からでも見られます)


こうした民泊の問題の中で,弁護士の私が特に気になったのは
現在も賃貸しているマンションを民泊に作り直すことにより賃借人を追い出すケース。
賃借人を追い出す民泊1
賃借人を追い出す民泊2賃借人を追い出す民泊3
賃借人を追い出す民泊4
賃借人を追い出す民泊5

    (英国の土地囲い込み運動みたい?)
    これは,高校の世界史の教科書に出てくることですが,
    17世紀の英国の産業革命当時の農地の「囲い込み」:農民からの土地剥奪がありました。

    これは「羊が人間を食べている」風刺表現で知られます。
    羊毛生産会社が,機械化された工場をフル稼働するとともに,
    羊を多く飼う場所を多く確保する必要があるため,
    そこで農産物を作って生活していた農民を土地から追い出すのです。

    しかもそれで仕事を失わせ,困窮に追い込み,
    その上で,羊毛工場で低賃金で雇い入れるという極悪非道です。

    英国人はえげつないなと当時思いました。
    ユダヤ人に穴を掘らせて,銃撃してその死体をその穴に埋めたナチスもそうですが,欧米人はやることが尋常じゃないなあと。



【宿泊施設の方が確かに儲かるかもしれない】
私も地方中核都市の駅前のビジネスホテルに泊まった時に気づきました。
それはワンルームマンション棟をホテルに改装したものでした。
その都市は結構田舎?ですが,新幹線の駅があるので,バブル期に投資物件として建てられたと思われます。

但し,このビジネスホテルは旅館業法もクリアしたものですので,民泊とは違います。

ところが,賃貸マンションでは,仮に満室で推移しても年1000万円程度にしかならない。
借り手が少なければ,年500万円にも行かないかもしれない。
これに対し,ホテルでは,1日最低5000円にはなるし,1日5名程も泊まれば
月の粗利は75万円,年900万円くらいにもなる。
満室が続けば年2000万円も夢ではない。

こちらの方がぜんぜん効率は良いかもしれないのだ。


近年,本来の賃貸業ではなかなか元が取れない中にあって,
観光都市等では,中国人がどんどん押し寄せていることや民泊ブームを奇貨として,
正規の賃借人を追い出す事例
が出てきそうなのだ。


もちろん,賃貸人の事情で賃貸借を解除して明渡を求める場合には,正当事由が必要だ。
こうした事例で,正当事由が当然に認められるかは少し疑問が残るし,
少なくとも立退要求における正当事由を満たすためには,最低でも立退料の支払をしなければならないはずである。

しかし,おそらく金儲けに目のくらんだ家主は,
これすら払いたくないので,強行突破をはかるのではないか。
つまり開いた部屋から順次民泊にしていき,
それを嫌がる賃借人に自ら出て行く様に仕向けるモラル・ハラスメントを仕掛けて来るかもしれない。

賃貸人は自分の方からは裁判に訴えないで(不利益なので)
賃借人が住む側から民泊推進の嫌がらせをすることで自ら立ち退くように仕向けていくのでは?。
(ちょうど,離婚を認めて貰えない不貞の有責配偶者がよくやる手口にも似ている。)
すると,賃借人事情の立退なので,立退料は不要。
おまけに,敷金は,いちゃもん付けて返さない,とか。。。

こんな悪徳業者が出てくるのではないか。

民泊には行政が関わるというが,こうした点にも規制が必要だと思われる。

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