825 小保方事件 供述の信用性は当初何を言っていたかで決まる。

刑事裁判の隠された大事なルールがあります。
被告人の供述の信用性は,逮捕当初何を言っていたか。
そしてその供述が一貫しているかです。

私も無罪を勝ち取った裁判もありますが,
無罪事件というのはそんなものです。最初から被告人の供述が一貫している。

    自ら予期したり警戒心が全くないところに突然警察がやってきて逮捕された場合,
    まさにその逮捕の当時,被疑者が何を発言していたかは,大きいのです。

    ★①逮捕手続書
    ・・・・警察がこのように逮捕手続を執りましたよという報告書です。
    逮捕状を見せ,それに対しどんな第一声の発言をしたのか等々逮捕の経緯が表されています。

    ☆②警察官への弁解録取書
    上記逮捕の後,警察に連れて行かれ,被疑事実に対し弁解の録取がなされます。

    ②は正式な弁解ですので重要ですが,①はそれに先立つものですのでもっと重要です。

    なお,②の翌日くらいに③検察官が弁解の録取をしますが,
    やはりより時期の早い供述である②や①が,無罪事件等では重要性を持ちます。



人間は,自分にやましさがある時は,
後になればなるほど,知恵を使い,嘘を作り出します。

ですから,逮捕当時(①②)は自白しているのに,後に否認に転じた。
しかも弁護人が付いてから突然否認に転じたとか
公判請求されて保釈になってから,初めて否認に転じたというのは,
プロからするとアヤシイなとの疑いの目を向けられます。



小保方さんの件は,平成24年1月末の理研での記者会見が最初です。
小保方,若山,笹井の3名が列席し,小保方さんが説明役を演じておられました。

一応これが,マスコミとの関係では「最初の供述」とみることができると言えます。
(本件では本来,それ以前のものも重要ですが,ここでは割愛します)。


で,その記者会見で述べた小保方さんの生の声を見てみます。
小保方さん-最初に述べる供述は嘘がないはず。

極めて慎重な意見を言っているのが分かります。
「数十年後,百年後」と言っています
これは自分にとっての不利益事実であり,誠実な物言いとさえ言えます。

しかも,「かつてネイチャーに散々に言われた」との秘密の暴露もあります。
(後注)


その上,次の画像からわかるとおり,
iPS細胞に対しても,勝ち誇った挑発的なことは言わず,慎重な物言いです。敵視すらしていません。

    この点は,iPS細胞の研究所に長いこと通ってお世話になってきた利害関係者:毎日新聞社の須田桃子記者は,刮目して見て欲しい箇所です。
    あなたが警戒したような話は当初からしていませんから。
小保方さんは最初の段階で,まだまだ研究初期の段階であると言っていました。

小保方さんの慎重な言いまわし



次に,これはこの発表日直後のニュースで出た当時の若山教授のインタビューです。
もちろん前記会見にも列席していました。
「最初は可哀想だけど,失敗に終わると思っていた。」と秘密の暴露をしている。
(後注)

若山教授は最初の記者会見当時何を言っていたかは極めて重要。

若山教授の最初の記者会見当時の見解



このように,あくまでも供述を変遷させたのは,小保方ではなく,
笹井さんでもなく,若山教授なのです。

    後注)
    秘密の暴露とは,通常当事者しか知り得ない隠された事実の開陳のことです。
    小保方さんが暴露した事実は,例えばネイチャーに連絡して裏を取るなりして真実性を確かめることはできます。
    若山教授の暴露も,おそらく近隣の研究者から裏を取ることができます。

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