785 労働環境がブラックになりやすい運送業者なればこそ,アシスト機材の導入を!

運送業者は今も昔も,
とかく過密スケジュール,夜中の長距離走行
人員削減による高速道路での交通事故の多発(夜中),
重い荷物を扱うことによる腰等の負担増大等々
の課題が山積しております。

「ブラック(企業)」の言葉がない何十年も昔から労働環境はかなりシビアです。

    30年前の私が学生のころでは,
    「やる気があれも若くても月100万円でも稼がせてやる,
    ただその代わり死ぬほど働け」
    みたいな企業もありました。

    民法の解釈論でも,
    労働過重による運送業者の交通事故の損害賠償について,
    企業が立替えたとき,労働者からの金銭回収を如何にして制限するかの古くからの議論もあります。
    企業の責任でもって過失相殺する等の解釈がその一例です。



でも,不思議なのは,未だに,重い荷物に関する階段昇降のための機器を
どの運搬業者も従業員に配給していないことです。

    そうした機器機材には
    ①アナログ式のもの(片側3輪歯車が段差を乗り越える)と
    ②ハイテク(電動式)のもの
    が市販されています。
    ②は,新品だと現在100万円近くしますが,
    ①なら,新品でも5万円程度で買えます。

    中古なら①②とも手が届かない金額ではありません。
    普及すればもっとずっと安くなるでしょう。

確かに業者が導入すれば台数は多くなり,トータルの金額はかさみますが,
そんな問題ではないと思います。
いったん腰を痛めてしまえば,仕事を辞めざるを得ないかもしれないのに,
そんな「ど根性物語」でよいとは思いません。

むしろトラックの購入と同じで必需品だと私は思います。

    そういえば,台車(1万円もしない)を使うようになったのも,むしろ最近です。
    「しっかり稼がしてやるが,その分死ぬ気で働け」の時代には,そんなものは邪道だったと思います。

    まさか「機材を導入すれば,女の子でも仕事ができてしまう。
    俺たち男性はおまんまの食い上げだ」
    との危惧感
    で,男性陣が反対するなんてことがないとよいですが。
    (平成のラッダイト運動?)



ところが,この点,業者によっては,重い物,大きな物(特にアンティーク)は,
家財配達の専用部門さえ,ピアノ運送等の専門の業者に頼んでくれ
と言い始めました。
従業員の負担(労災の負担増額)や,誤って落とすなどして破損の時の補償額の大きさを考えて,そうした取扱をする発想は分からないではないです。

    ただ,日本は,元々転勤の多い民族です。
    公務員時代何度転勤したことか。
    民間の方でも転勤は多いと思います。
    それは回避できる話ではありません

    重い物大きい物は受けないは,申し訳ないですが,ちょっと困ります。



【介護職の保護と同じ】
今や3Kの呼ばれる介護の現場を助けるためにパワースーツや機材が開発されつつあります。
それよりも遙か昔からあるきつい運送配送業のためのアシスト機材が普及しないのは,実に不思議です。

荷物は,とりわけ重い物は誰だって本来持ちたくありません。
客はもちろん,配送のプロの従業員さんでも一緒です。

体を痛めてしまったら,次の仕事はどうしたらよいのでしょうか。
「金を払う人が腰を痛めるのは困るけど,
介護職の人だから,配送のプロだから腰を痛めても良い」のではありません。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

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