780 夫婦別姓のその次は,カオスだもんね。

前回→779の続編です。)

「自分の元々の姓で死にたい」と言った夫婦同姓規定違憲訴訟の原告。
「姓を強制されたくない」と。

    『どうせ,あんたの実家の姓も,明治維新後に初めて姓を貰ったんじゃないの?
    村落一帯の住民全員が同じ姓を貰ったんじゃないの?』
    と,つい,私はお上品なので,言いたくもなります。

それは軽い冗談として,
須田さんだったか?,あるコメンテーターも言っていたけれど,
「夫婦の姓の一方に決めなければならないのが,強制なのであれば,
子どもは,いつも強制された姓を名乗らねばならないことになる」と。

まさにそのとおりですね。
確かに子どもが小さいうちは,子どもへの強制は問題にならないかもしれませんが
民法上15歳になれば,子どもは未成年でも身分関係上の意見を述べることができる。

すると,仮定の話として,もし例の裁判で最高裁が違憲判断をすれば
子どもは,15歳になると,
「親の姓を押し付けられるのは強制だ」
と言って問題提起することができることになる。

    この場合,2つの場合分けをすることができる。
    ①両親が別姓ではない場合,
    ②両親が別姓である場合。

    まず,②から先に言うと,
    15歳以上の子は,母親と仲良しの時は,母親の姓にし,
    母親よりも父親がよくなると,父親の姓を名乗ったりすることもできることになる。
    姓を強制されない自由があるなら,父親のそれも母親のそれも同じであり,
    好きなときに,どちらかに変更することができるようになる。

    ①の場合は,現在の両親の姓が気に入らない時で,
    婚姻時に姓を変えた親の旧姓も名乗りたくないとき,
    第三の姓を選ぶことを主張するしかなくなる。
    (少なくとも両親ともに敵対するとき)
    夫婦別姓が認められることを前提としたとき,
    やはりここでも個人の尊厳やら,強制されない自由を貫かざるをえない。
    結局,①では15歳以上は第三の姓のも認められることにもなる。

    すると②で別姓の両親の姓を行ったり来たりすることができるようになるだけでなく,
    ①にならい,第三の姓の選択も認められるべきことにもなる。

    もはや家庭内暴力ならぬ,家庭内謀反か?

②→①→②と見ていくと,結局,両親の2つの旧姓に関わりなく
もう誰でも,自由に好きな姓を選べるようにせよとならざるをえない?

これでは,在日外国人のかつての通名使いまくり状態と一緒だね。

    スマホのケースやストラップじゃないんだから,気分でころころ変えられても困る。

    こうなると,世間は,その対抗手段として,
    交わされる全ての契約書には,マイナンバーを書かせるようになったり,
    最低でも契約の相手に開示を求めるしかないようになるかも。

    少なくともAmazonや楽天等のネット契約では,
    パソコンやスマホからマイナンバーを入力しないと商品が買えなくなるでしょう。
    名前をコロコロ変えられるかと思うと,安心してネット販売出来ません。



あと,夫婦別姓で直ぐに起こる問題として,
夫婦別姓結婚の直後,子どもが出来た時,
一方の親の姓で出生届出をしようとすると,
他方の親は,強制だ,心外だ,となるのでしょうか。
我が子を自分と同じ姓にしたいとの幸福追求権の侵害だってか?
(15歳未満は,子どもの意思強制の問題は起きないとして,親同士の問題。)

例えば,夫婦のどちらの姓で出生届を出すかでもめにもめて,
半年経っても1年経っても子どもの出生届けが出来ない,
もしくは,姓は未定のまま出生の届出のみをすることになるのでしょうか。

両親の協議が定まらないときは,家庭裁判所に決めて貰うのでしょうか。

そんなのは家庭裁判所も困るだろうし,
結婚早々,双方が弁護士を立てて,激しく主張立証を尽くすんでしょうか。

かつて「ハネムーン離婚」という言葉が流行したけど,
夫婦別姓・子の姓を決められない離婚」が流行語になったりして?
(子どもの姓が決まらない間に,夫婦の仲違いがこじれての離婚)

    えっ,弁護士にとっては金儲けになるって?
    やめてよ,そういうばかげた争いは。



私はこう思うようにしています。
夫婦が両方の姓のどちらか一方を協議で決めるというのは,
姓の選択肢が1つから2つに増えたのだと。

そしてどちらかに決める作業は,夫婦の「初めての共同作業」なのだと。
本来,夫婦は,家を買うにせよ,車を買うにせよ,夫婦で意思統一をしなければなりません。

    「私はA町1丁目のここに家を建てたい」「俺は2丁目のここがいい」
    「じゃあ,2つとも家を建てましょう」・・・・にはならんでしょう,普通。。。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:夫婦家庭裁判所弁護士

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