773 戦前の法律が今も通用する中,何故明治憲法だけ極悪だと憲法学者は言う?

大学で憲法の講義を受けると,憲法学者は,
明治憲法下の日本が,それはそれは,如何に暗黒時代そのものだったかを述べます。

ここで,疑問に思ったのは,日本には,戦前に出来た法律が今でも通用していることです。

以下は,現在も基本的原型がそのまま残っている法律のサンプルです。

    民法 明治29・4・27・法律 89号(第1編 第2編 第3編)
    商法 明治32・3・9・法律 48号
    手形法 昭和7・7・15・法律 20号
    小切手法 昭和8・7・25・法律 57号

ちょっと挙げただけですが,こんな基本中の基本の法律が,戦前に出来て今でも通用しているのです。

なお,平成8年にやっと改正された新民事訴訟法の前の民事訴訟法は,明治23年の制定です。

    注意すべきは,旧法と新法は,基本的なところは何も変わっていないことです。
    旧法の注釈書は,条文の体裁や位置こそ違いますが,未だに使用できますし,愛用している方も決して少なくありません。
    現に新法の注釈書には,著明な旧法の注釈書が随所に引用されています。



現在ですら,民法や商法,民事訴訟法の大家・オーソリティーと言われ,
尊敬を集めている大学教授は,ほとんどが戦前にご活躍された方です。
戦前の大学で講義をし,論文を書き,学会をリードされた方なのです。

その御学説は,今でももちろん遜色ないものです。
その多くが現在の通説であり,かつ判例にも採用されています。
最高裁判事や,なんと長官にまでなる方もおりました。

    つまり,少なくとも前記各法律について,戦前,学者が不自由な思いをしたとか,議論を十分にさせて貰えなかったということは全然聞かないのです。
    かえって戦前の先生達が自由闊達に議論されていたエピソードを聞きます。

      例えばドイツ留学して学んだ先生に対し,米国流のプラグマチズムや帰納法的な検討方法を研究した別の先生が,大いに議論をふっかけて,これからの時代は,そんな大陸法系の固い解釈では駄目だと論破したとか。
      (欧州の法体系と,英米法の体系は全然違うところ,後者の方が先見的だとして,今後は後者の解釈法をより重視する時代に戦前入っていたというエピソードです。)



このような戦前における大学の自由な雰囲気にあって,
明治憲法だけがおかしく,人権蹂躙の旗頭であったとかが果たしてあったでしょうか。

以前紹介した治安維持法も,今から見れば,優しすぎるくらいのアマイ?法律でした。
(→647)・・・・ロシア国を転覆させた共産革命を恐れてか?
治安維持法は,戦前の暗黒時代を象徴する悪法として,憲法学者が決め打ちして講義をするものです。


最後に,
占領憲法を押し付けた,そして自由の国?米国ですら,
白人の婦人参政権の付与は1919年6月4日です。
独立宣言から140以上も経過しています。
黒人の公民権に至っては,かのリンカーンから100年後の1960年代です。

日本の婦人参政権は1945年ですが,米国白人と比較しても26年しか違いません。
なお,婦人参政権は若干後れたものの,
戦前の日本でも,自由への活動が盛んになりました。戦前ですよ,戦前!
女性の集会の自由を阻んでいた治安警察法第5条2項の改正(1922年)や、女性が弁護士になる事を可能とする、婦人弁護士制度制定(弁護士法改正、1933年)等もありました。

それそも誰でも知っている,「大正デモクラシー」って言葉があること自体,
憲法学者の講義内容が偏向している証左では?

    注)米国男性は,昔から決して妻に財布を預けないそうです。
    それは,財布を持つ人間こそがマスター(主人)だからです。
    (だからこそ,米国ではウーマンリブ運動が発祥しました。)

    日本の家庭では,妻がマスターだということになりますね。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

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