752 ある裁判資料の別裁判への提出は慎重に(コピペは怖い)

依頼者がある裁判甲のために,A弁護士に依頼したとします。

ただ,依頼者さんには関連事件が別に乙,丙,丁があるとします。

これらは事件の根っこがいずれも同じ場合と,
そうでない全く別種類の事件の場合があります。

そんな中,A弁護士は,甲事件のために依頼者と打ち合わせをして裁判書類αを作成したとします。
そして掲出後,依頼者にαの写しを交付した。


ところが,依頼者は,乙,丙,丁事件はA弁護士に依頼しなかったとします。
お金がないので,自力で裁判することにした。

そんな中依頼者は,Aから貰った甲の資料αをコンビニでコピーして
乙,丙,丁が係属する各裁判体に提出した。

このコピペはどうでしょうか。


私どもからすると,
「おいおい,そんなことをして大丈夫か」
となります。

A弁護士は,甲事件のためだけに作ったのです。
受任していない乙以下の事件に合わせたものでは必ずしもありません。

    甲事件のために作った物を,その裁判所に提出する時ですら,出す順番を考えます。
    他の証拠より前に出すか,同時に出すか,後に出すか,最後に出すか。

弁護士は,ある裁判のためにその裁判にきっちり合わせて作るのです。
作成の趣旨目的があるわけですので,
それ以外の事件には,コピペで直接用いないで欲しいです。

この場合,甲と乙以下の事件がそもそも性格や種類が全然違う場合は,むしろ甲事件の資料αを用いたいとは考えないかもしれません。

むしろ,関連する事件ほど流用したくなるので,逆に危ない目に遭うかもしれません。
怠慢はあとで高くつきます。

やはりコピペ(別裁判活用)は,小保方さんのみならず,やはり拙いでしょう。

ここで大事なのは,
第1に,写しを踏まえて、新しい事件のためだけに真新しく作成しなおすことです。
横着しないで,乙から丁事件まで,逐一作り直す覚悟で臨むことです。
それが最も正しいやり方です。

    小保方さんだって,内心コピペしたい箇所を,自分なりに理解した言葉でほとんど同様のことを記述していたら,その部分はなんのおとがめもなかったはず。
    しかも,新しく作り直す過程で,より洗練されたものができあがることもままあります。
    前の事件から時が経過し,思考がこなれて整理されていることがままあるからです。
    そうであるにもかかわらず,前の裁判の資料をそのまま使うべきだとは思いません。

第2に,提出する時期を検討することです。
何でも無批判に最初から出すべきものではありません。

本当にコピペは怖いです。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

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