750 子の心,親知らず(子どもの代理人シリーズ)

よく世間では,「親の心,子知らず」などと言われています。

でも,子どもの事件をしている家裁の裁判官や調査官,そして我々弁護士は,
そんなことはあまり思わない。

むしろ子の心,親知らず,といった印象を持つことが多い。

少年事件では,言うまでもないことです。皆言います。
家庭内の葛藤や問題が,子どもの心に影を落とし,
非行となって現れているだけです。
子どもは深く心を痛めているのです。


では,家事事件ではどうでしょうか。
これも同じです。
子どもの方がよほど素直に,しかも冷静に両方の親を観察している。
相手配偶者に対する感情で目が曇った片親よりもずっとよく見通している。

例えば,
①かつて私の担任した例でも
子どもを取り合う親御さんに挟まれた小さい男女のお子さん2人が,
どうやら話し合いをして,
「お前は,(お父さんと比較的仲よしだから)お父さんのところに行け」
「私は,このままお母さんの許に残るから,いいな!」
てなぐあいに,です。
なんと,途中で,1人の子がお父さんのところに自分から行ってしまったのでした。

②夫と別れて,経済力もなく,引っ越しを繰り返す中
子どものためを思い,親戚に預けようとしたところ
母親を追いかけ回して、直談判して母親の許に居座った子どもとか。

③別居原因には相当の部分妻・母にあって,
しかも実はお父さんに激しくなついていた子どもさんの例でも
「おとんが大好きだけど,おかんも好きだから,このままおかんのところにいる。
でも大きくなったら,おとんと一緒に暮らしたい。」
「幼い頃家族皆が生活した家は,もう古いけど,おとん,壊さないで」
子ども心にも,その両親をともに尊重配慮した対応をしようとしているのですね。

そういった例は,家裁関係者はまさによく見ているのです。


方や,親はどうでしょうか。

    卑近な例ですが,
    私の姉は,良妻賢母で,多くの子ども達をよく育て上げました。
    夫婦仲もよいです。実はIQ140もある姉でした。
    でもどうでしょう。

    適齢期の娘を市外の会社に勤務させることすら否定するのです。
    下宿しなければならない勤務地なぞはもってのほかです。
    もちろん下宿そのものを否定しますので家から近くてもだめです。
    結婚相手は公務員ばかりを勧めています。

    お考えは分からないでもないけど,
    もう適齢期にもなっているのだから,
    親がチェックするのはいいけど,行き過ぎではないか。

    娘に言わせると,何をどう言っても,何をしようにも,
    少しでも意に反することは,なんだかんだで潰しに掛かるそうです。
    頭がよい分?,娘に聞こえる場所で,ぶつぶつささやいては,
    真面目な計画も,上記基準に反すれば,即座に潰しにかかるのです。
    「親から離れるには,結婚しかない」と言うのですが
    焦っても良いことはないし,私は,言葉が出ませんでした。

    私は,姉の,要は娘を束縛する偏狭な態度を指して,
    「壁に1つの小さな穴が開いていて,
    その穴から向こう側を覗いているような狭い人だ。」
    その穴からの狭い視界を通過する動きは感知するが,
    それを外れたらたとい穴の10㎝下でも上でも,もう見ない,見えない」
    と評しています。

    親には限界があるということです。


    もう1人の姉も,別のタイプですが,やはり良妻賢母で,
    夫婦仲も子どもとの相性も良好です。

    でも,姉はニンニクが大の苦手なので,しかも
    専業主婦として台所を完全に仕切っているため,
    家庭内でニンニク料理が登場することは2万パーセントありません。

    夫のほか,子ども達もニンニク料理は家庭や,
    外食等でも姉がいる場所では食べられません。

    こんな例は大したことではないですが,
    これもやはり親には限界があるという一例です。
    うまく言っているかの家庭家族でも,こんなのがあるのです。



そもそも遺伝子的に言って,
やはり子どもの方が各親よりも優れているのではないでしょうか。
両親の遺伝子を受け継いでいるのですから,片親本人自身の遺伝子よりも上ではないか。
(分かりやすい例でいうと,
母親が日々悩んでいるひどい冷え性,でも
その仲よしの娘は,父の遺伝子のため冷え性は1日も経験したことがなかったりしませんか。)

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:夫婦家庭裁判所少年事件

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