671 占領憲法の問題の核心は,国防規定等は当時制定できなかった点にある。

学生時分から憲法を学んでいた時,しきりに議論されていたのに,
自民党の威勢の良い方は
「占領憲法だから,つまり押し付け憲法だから無効だ」と言い切る。

これに対し,私どもが習った憲法学者は
「占領憲法だから悪いということはない」
と言って,平行線でした。

今でも議論の状況はほとんど変わりません。
そのため,議論が結局打ち消されて?
既成事実としての占領憲法がそのまま温存されていくだけでした。


しかし,占領下に制定された憲法の本質的問題点はなんでしょうか。

それは,米国軍隊が占領しているのですから,
日本固有の国防規定を当時創設できないということです。

米国は占領目的を達成する任務がありますから,占領下で日本に軍隊を持たせる訳にはいかない訳です。

    現に占領下では,武装解除のため,
    警察がピストルを持てず,それで,かの朝鮮人が暴れまくったというのです。
    ピストルのない警察なんて彼らには怖くないから次々に襲撃したのです。

むしろ逆に,米国は,占領をすること,軍隊を置くことによって
他国,例えば当時のソ連の日本侵攻を防いでいるのです。

だったら,占領当時他国の侵略を防ぐ措置は要らないということになるじゃないですか。
(少なくとも占領軍の理屈としては)

この時期は,日本に力を削ぐとともに,その一部代わりを米国占領軍が担っているわけです。

国防や緊急事態の規定が憲法から抜け落ちるのは必定です。
他国の軍が占領していた以上,余りにも当然の事理です。



占領下の憲法だからといって,良い物は良いんだという理屈は一応分かる。
例えば憲法13条の個人の幸福追求権の規定を悪魔の規定という方はいない。
法の下の平等の憲法14条を否定する人は私は長い人生お目に掛かったことがない。

しかし問題はそこではない。

国防や緊急事態の規定が,占領下では必然的に抜け落ちるということだ。
その時期は必然的に規定の設置が回避されるということだ。

    占領憲法だから,米国の押し付けであり,だから無効だと言うと,
    「でもぜんぜん良い憲法になってるじゃん」でオシマイ。

    問題は,そんなところではなく,
    占領という情勢下では国防や緊急事態の規定を作ることはままならなかった。
    その余地はなかった。

    だから(戦後70年も経ったことから),当時は検討だにできなかった国防・緊急事態対処の規定を補充しましょう,不足分を補いましょう。
    というのが本質です。

    占領憲法→押し付け→無効
    ではなく,
    占領下→国防規定を設けられず→これを補う,です。



「憲法は米国からのプレゼントです!」だって?

でもどんなに良いプレゼントでも,
附属品類が付いて居らずオプション販売品になっているとき,
そのオプションをプレゼント受贈者が買いに行くはめになることもあります。

プレゼントが必ずしも悪いと言っているのではなく,
プレゼントにオプションがない場合だってあるということ。
悪意でなくてもそういうことは起こり得ること。
その場合,自分で足さないといけない場合あるということ。

プレゼント→文句を言うのは冒涜だ(感謝が足りない)
ではなく,
プレゼント→不足物あり→これ買い足してプレゼントを生かして使う(感謝の現れ)

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:憲法制定権力憲法改正

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