663 子どもの事件で法テラス活用は原則受け付けません

子どもの事件は,裁判所時代も結構やってきた方なのですが
弁護士として引き受けるには,本当に大変だと思わされることが多い。


それは,手間暇が本当に掛かる。
相手方が勝手なことをすることも止められず,そのもどかしさもこれを累積させる原因になる。

当然のことだが,子どもの事件は,親である依頼者が,こだわりを持っておられることが多い。

偏った発想ということは全くできないが,愛情は確かにあるが,
やはり何処か固い発想の方が多いようにも思う。
相手方がそうさせたといえるかもしれないが。

    ただ,子どもに心底全身全霊愛し,寝ても覚めても子どものことばかりかと思いきや,意外と必ずしもそうではない。
    想像していたよりはそうではない。

    配偶者と比較して自分は親として優れていると主張しているにすぎない。
    いわば相対的な主張,そして相対的な自負。

    子どものを巡る争いのようで,実は夫婦間の小競り合いも結構ある。
    夫婦間の損得勘定が結構強かったりする。
    (要するに配偶者との関係で「こんなことは損だ」「得だ」)

    教育方針等にも二人の間で正しい間違いの争いも当然あるし,
    対子どもとの関係で,配偶者に勝った負けたがやはりある。

片親の固有の思想を取り払うことをどんなに繰り返しても,出てくる・出てくる。


裁判所であれば,両親の利害や相克は脇にとことん押しやり,
ただ子どものことだけを念頭に仕事すればいい。
純真にまっしぐらにそれをできる権威や独立性もある。


然るに,弁護士の場合は,片方の親からお金を貰って仕事する。

子どもの事件だからと言って、
子どもを事務所に連れてきてくれるわけでなし,
直接話を聞こうかと言うと「えっ」という顔をされる。
(子どもにプレッシャー与えたくないので本来したくないが,どうしようもないときの話)

前記のとおり,何処か固い発想を持っている親?と推測したが,
何処か依頼した弁護士にも付け入る隙を与えない何かがあるように思えてならない。


こうして,弁護士の仕事量は本当に多い。
親の期待の大きさの分だけ,仕事がどんどん増えていく。
親のこだわりも大きいので,親との意見の食い違いも多く,決してお任せにはならない。
神経をすり減らす。疲労感も大きい。

いくらお金を貰っても足りないといいたいくらいだ。

片方の親と日常的なおつきあいといっていいくらい,頻繁に連絡をする等のおつきあいをしていかねばならない。
連絡の頻度がやたら高い。
誤解が起きるといけないので,繰り返し繰り返し説明をする必要がある。
単なる夫婦間の離婚事件よりも説明の必要や頻度がやたら高いと思う。

    こんなに大変な大変な作業の子どもの事件だから,
    法テラスでは,全くペイしない。

    とりわけ,一審の審判が下りた以降に委任をお願いされた場合,
    大変さはより増すのに,法テラスのペイはより少なくなることもありうる。
    (弁護士基準では,そうした場合は当然高額になる)。



子どものために仕事をしたいのは山々だ。
だが,子どもからお金を貰うのではない。
所詮親の依頼にほかならないのだから,この仕事量で,この疲労感で,安い手数料はどうしても気が引ける。

普通の家事事件の2倍以上お金を貰いたいくらいの話。
ですから,今後子どもの事件では,法テラス活用を受けようとは思いません。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

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