625 これでよかったんだ,モラル・ハラスメントつぶし方法

かつて,配偶者(仮に夫とします。)を愛すれば,愛するほど,
夫のモラル・ハラスメントに苦しむことになる。

法律相談ではこれが何件もあります。

法律にはギリギリ引っかからないような,警察も動けないような夫による悪さや意地悪の数々。。

    なお,警察は,家庭内問題は基本的に対応しないのが原則です。
    「法は家庭に入らず」と言う格言があるのです。
    夫婦間や家庭内の問題は,お互い様のことも多くありますし,
    学校に警察が入りにくい以上に実は入りづらい。

    もちろん,犯罪があれば別です。
    DVでも警察は介入できます。
    ストーカー規制法も一応使えるはずです。



モラル・ハラスメントの辛さは,
「こんなに愛して信じていたのに・・・・。」

です。
しかも,離婚しようにも,夫が勝手な条件を付けてくるのです。
財産はやらないとか,
もう老齢なのに,生涯住むだけの小さい家も渡さそうとせず,たたき壊そうとしたりとか。

残念なのは,愛していた信頼していた夫から有形無形の嫌がらせを散々受けているため,気持ち的に辛くなって諦めたくなってしまうことです。

    ちょうど,企業が不況に見舞われ、ブラック化していく場合と似ています。
    リストラしたい従業員に対し,
    執拗な嫌がらせをしていく手口そっくりです。
    その従業員が何十年もその会社のために忠誠を誓っていても,です。
    初代の社長も途中で亡くなり,代替わりして方針が変わるなどする中,
    これに不況が後押しをするわけですね。

    従業員は,泣く泣く職場を離れるかもしれませんね,
    会社を愛していたからこそ。



多くの相談者は,そうやって裏切られたショックのためにうちひしがれておられます。
そのため,法律家としても言葉を失います。

ただ,その上で,もし敢えて言わせていただけるのであれば,以下のとおりです。

モラル・ハラスメントは,DVの進化バージョンでもあるということです。
より巧妙な手口になったというか。より狡猾になった,学習したというか

    モラル・ハラスメントがDVの進化形であるとすれば,
    対策もDVから学ぶということです。

    DV申立ては,暴力を受けたあざや傷の写真,そして診断書が必要というのは,今では誰でも知っているのではないでしょうか。

    モラル・ハラスメントも結局一緒です。
    行動の記録が必要です。
    昔のことも記憶をたどって一生懸命書いていきましょう。

    しかも重要なのは,新しい嫌がらせが来たときです。
    ここは大変お辛いでしょうが,発想のご転換です。
    「しめしめ,これも訴訟で使わせて貰うぞ。また勝利が近づいたぞいっ」
    と,辛くても自分にそう言い聞かせて下さい。
    そして,「卑怯な手には乗らないからな。思うようにはさせない」と。



最近,中学校のいじめでなくなった方も,
信頼する先生への連絡簿で繰り返しほのめかしていたからこそ,
学校や生徒達は「いじめはなかった」との言い逃れができなくなったのです。

モラル・ハラスメントも同様です。
例えばDV夫は外面は良いが,妻には暴力を振るう小心者ですが,
モラル・ハラスメントも同じです。

目に見える違法なことはほとんどしません(できません)ので,
量が勝負!とばかりに,執拗に繰り返し仕掛けてくるはずです。
そして,だからこそ,記録化しやすいという逆のメリットがあるのです。

記録化するようにすれば,もう勝ったも同然です。

    仮に昔のことを直接証明出来なくとも,本来,継続的に仕掛けてくるのがモラハラです。
    従って,新しい嫌がらせを記録化しておくことでも十分に証拠になるでしょう。
    そして現在の分が証明されれば,過去の分についての主張もまた「説得力」が増すはず。

    あたかもご自身が録音機,撮影機具にでもなったつもりで,
    文字通り機械的に,淡々と粛々と書き記していきましょう。
    ただし,微に入り細に入り,です。



モラル・ハラスメントは,ショックが大きいために出遅れる,
悲しすぎるために,諦めてしまうことがあるのだと思います。
信頼する友達からいじめられた中学生と同じ気分かもしれません。

しかしそれては,残念ながら,相手の思うつぼです。

お辛いかもしれませんが,ただいじめられる中学生よりは遙かに人生経験はあるのですから,
「シメシメ,この嫌がらせは訴訟で使える」
と思っていただけたら幸いです。

長く連れ添って,尽くしてきた夫なればこそ,老後無一文で放り出されてはたまりません。
もう少しの努力で押し返すことができるはずです。
諦めるのは未だ早いです。やるだけやってからでも遅くはありません。

    なお,嫌がらせは,うっかり犯を装うことも多いですが,
    実際,相手はそのような言い訳をするでしょうが,
    仮に過失であっても不法行為になります。
    不法行為は決して許されることはないので,
    「うっかり犯」も見逃さず克明に記録して下さい。



最後に,かつてあんなに愛した夫に訴訟という戦いを挑むだなんて!,という方に一言。

    戦いではありません,ただ最後に一矢を報いるだけです。
    不公平を是正して,対等な関係に戻す作業をするだけです。
    だって,パートナーだったんですから。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:労働夫婦家庭裁判所家事事件

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