551 証拠による裁判 何でも捨てないで取っておく昔気質は訴訟に強い。

お片付けの魔法のような本は,世界中で大ベストセラーですね。
俳優さんの奥様によるお掃除の本も流行りました。

その心はというと,
「1年から2年以上一度も見ない・使わないものは自動的に捨てる」
です。


他方で,昔気質の日本人はどうでしょうか。

お片付けの魔法とは真逆です。
戦前の苦しい時代に育った私の母親はそれこそ何でも取ってあります。
仕出し弁当の綺麗なプラスチックの器まで。
捨てることは絶対にしない。

だから,うちの実家は,ゴミ類?がやたら多い。


で,訴訟ではどうでしょう。
訴訟はあくまでも証拠勝負です。

裁判官は,証拠で態度を豹変させます。
証拠が一部欠落していても,普通こうだろうと補完・穴埋めしてくれる親切はない。

ジグゾーパズルなら,最後の1ピースがなくても,絵の内容は普通分かりますが
ドライに,ないものはないとされてしまう。
まさに1ピースの欠けたままの,みっともない絵が飾られる(判決される)ことにも。


例えば,夫婦関係の事件は,扱う対象期間が長いです。
40年続いた夫婦であれば,40年間の出来事が問題になる。

だから,何でも取っておく人は,訴訟では,自分の主張を証拠によって裏付けることができると思います。

    もちろん,何でも取っておく人がすなわち整理整頓上手とは限らないが,
    しかし捨てていないのだかち,探せば必ず出てくる。

    弁護士や裁判所にとっては有り難い存在です。

今は家族夫婦円満でも,人生何が起こるか分からないのだから,
日ごろから,少なくとも何か変だと予感した時からは,捨てずにしっかりと取っておくべきです。


「ロングテール」という大ヒットの書籍があります。
「フリー」という本でも大ヒットを飛ばした同じ著書で,フリーの前作です。

これらは,デジタルネット社会における重要な原則を示した名著です。

ロングテール理論は,いわばセブンイレブンのポスシステムとは正反対の発想
今ニーズが少ない様子だから品揃えをやめるとは真逆。

デジタルネット社会では,
①デジタルデータは今や無制限に蓄積できる。
②ネット社会は世界中の70億人につながるから,
 ア そのデータのどれかを欲しがる人が世界に必ず存在するだけでなく,
 イ そのニーズ数は世界中からかき集めると半端ない数字になる。
以上から,要するに「何でも取っておくことが商売になる」ということ。

    実際,私が今欲しい絶版本は,昭和10年から27年くらいに出た古書ですが,そんな本でも実は名古屋では意外に見つかるのです。
    (名古屋は,古くから続いた旧家・名家も多いためでしょうか?)
    3万円も出して買ったこともありますが,実はこれもロングテールです。
    何故なら私が欲しくなったのは,少なからぬ人の紹介や紹介記事をみたからです。
    ということは,やはり一定数の需要は実はあるわけです。

    だからこそ,復刊ドットコムなんてサイトもあるわけです。

何でも取っておくのが,良き古本屋,そしてロングテールです。訴訟にも強いです。
他方,使わないもの,一見ニーズ数の乏しいかのものはどんどんカットするのが,ポス・システム,そしてお片付けの魔法といえます。

以上の思考の整理をした上で,弁護士として,提言があります。

それはスキャナーをパソコンと並ぶ必須アイテムとして配備すること。
スキャナーを駆使すれば,お片付けと証拠保全の両方を達成できます。
(旧家・名家には蔵=ストレージが存在しました。
今は,デジタル・ストレージに保管するのが正しいと思います。)



夫婦事件を通して前記裁判の仕組みをいわば学習された,
そして何でも取っておく女性曰く,
「何事も証拠だ」としみじみ言われたのが印象的でした。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

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