482 憲法9条の読み方 1929年不戦条約の趣旨

憲法9条についての長谷川三千子先生の解釈論です。

    まずは9条の条文から。
    1 日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。
    2 前項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない。

(特に4分54秒~)
先生によれば,1項はまともだし,このような条項は世界各国にあるという。
この1項の淵源,起点・大元になった国際法(1929年不戦条約)の規定からしても趣旨は誠に正しいと。

    先生によれば,9条1項の基礎になった不戦条約は,
    戦争は永久に放棄する,としつつも,如何なる戦争をも放棄しているわけではない,と。
    すなわち,
    侵略戦争を仕掛けてきた相手には,自国は応戦して良い。
    まして,自衛のための戦争は,放棄条項の有無に関係なく,国としての当然の権利だ,と。

    更に重要なことに,不戦条約によれば,
    自衛のための戦争をする事態に立ち至っているかは,
    実際に武力攻撃を受けたか否かのみに限られない。
    他国の対応により自国が存亡の危機に至っているかを判断すれば足りる,と。
    (→11分32秒)



9条1項の「日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し,」を改めて読むと,むしろ感動しますね。
現在,中国共産党が,勝手に南シナ海の埋立をして軍事拠点をこしらえるなど,
まさに世界の法の正義と秩序に対する挑戦をしているからです。
正義と秩序を実力で変更しようとしているからです。

チベット,ウィグル,モンゴルへの侵攻侵略も然りです。


そこで,最低限度の提案です。
9条は以下のとおり3分割し,不戦条約の趣旨を明確に打ち出すべきではないか。

1 日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求する。
2 第1項の趣旨に則り,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。
3 第2項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない。

    つまり,1項が基本中の基本・大前提-正義と秩序維持こそが大事-
    2項は,侵略戦争の否定,
    3項は,2項の侵略戦争のための戦力は認めない,侵略戦争の交戦権は認めない。

    9条は,イデオロギーに満ちた意図的な解釈が横行しているので,
    不戦条約の趣旨を前面に打ち出すように規定の仕方を変えたら,
    自衛戦争は否定しないことは誰の目から見ても明白になる。



もっといえば,9条は単に
「日本国民は,正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求する。」
とした上,これに続けて,
9条の2として,
1 前条の趣旨に則り,国権の発動たる戦争と,武力による威嚇又は武力の行使は,国際紛争を解決する手段としては,永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため,陸海空軍その他の戦力は,これを保持しない。国の交戦権は,これを認めない。
としてもよいかもしれない。


参考:中国共産党の南シナ海の滑走路建設

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:憲法問題世界平和

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