437 建築紛争に陥りやすいタイプの人

建築紛争になるよくあるパターンの1つです。
建築調停でよく見かけた例です。

それは,最初から,造成建築全体を業者に任せず
コスト削減のために,自分で何かをはじめたりしている人です。

    材料をある程度自分で買い揃えたりとか。
    土台をきっちりさせないまま,石垣等を作り始めたりとか。

たいていは,ちょっとでも建築に関わったことがある人が多いかもしれません。
だからこそ,何かしらはじめてしまう。

最後までやり遂げれば立派ですが,途中から業者に依頼するのです。

    それでも,ずぶの素人の日曜大工かじりの方なら,自分の無能や方向違い等を悟り,
    「一から全部お願いします」となることが多いかもしれません。
    無駄を理解・納得して,業者に依頼します。

    しかし少しでも建築業界に関わったりしたことがある人は,
    妙に自分の力を買いかぶっているのか,
    はたまた自分の仕掛けたことを無駄にしたくないのか,
    自分のやりかけを活かすという条件付きで依頼します。

途中で放り投げた上,業者に尻ぬぐいさせようとするとどうなるか。
業者に無理な制約や条件を持たせつつ,木に竹を繋ぐような作業をさせることになる。
それで失敗する。

この場合,頼む側は,建築業界に多少関わったことがあるから,
業者に対する要求が元々厳しい,
またコスト削減が最初の出発だった。

まさに,これが問題の火だねにもなる。


最初から全部業者にお願いすれば,業者は,全部筋の通った一貫性のある施工ができるので,問題は起きない。

しかし木に竹を接ぐような複雑な作業,
しかもコストは徹底的に叩かれている・・・・,
これで,ちゃんとしたものができるはずがない。

でも注文者は納得しない。だから建築紛争になる。


業者にとっては,この場合,施主のプライドを傷つけることもできない。
自分が依頼を受ける前に本人さんがしたことについて,やり直しができない,
つまりそのまま尊重しなければならない。
その上で,コストもギリギリ,
逆に余計なことをされている分あちこちで施工がしにくく,赤字になりそうになっている。

それで,施主が夢見た立派なものができるわけがない。


最近はデフレ不況もあり,所謂昔跋扈したあくどい業者さんは意外に減っていると思います。
消費者の目も厳しくなっていますし,工法や部材は進化していますので,
以前よりは問題の業者は減ってると思います。

しかもそうした昔あった問題等を踏まえ,ガラス張りの会計方法をとる業者も増えています。

    基本,材料費の定価を施主に取るだけで,人工代は仕入れ値段と定価の差額で対応するとか,
    (これだと,ざっくり材料費の定価を見ておけば概ね間違いないわけです。)
    そしてこれに加えて,さらに値引き等を協議できるようにしているとか。



そんな良心的な業者さんでもかかるような経費は,元々かかると理解していただかないと,思うようなちゃんとしたものはできないでしょう。

もしその良心的なコストでも納得できないとして,自分ではじめたなら,最後まで自分で作ったら良いかと思います。

その場合材料費の仕入れ値段と自分の労力だけで家が建つ計算にはなるでしょう。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:建築弁護士民事裁判

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