428 モラル・ハラスメント-子を利用して配偶者を追放

最近モラハラ話題が続きます(421422424)が,
以前子どもを巻き込んで,子どもを使って,妻(母)にものを言わせ,
出て行かせる手口が横行していると述べたことがあります。

これも立派なモラル・ハラスメントだと思います。

それは,オレオレ詐欺にどうして引っかかるかを見ればわかります。
昨年度もなんと最高被害額を更新したほど,効果の高い手口です。

    親は,泣きながら電話してくる人を,自分の息子からの電話と勘違いしてしまっている。
    その上で,「困ったことが起きた。お金が要る」と言われる。
    すると子どもを助けようとの親心があるため,簡単に引っかかる訳です。

    電話の主が,我が子でないことを知っていれば,引っかかるはずがない手口です。



民法770条の離婚の要件を満たしていない夫としては,
妻を追い出すことは合法的にはできない。
だから子どもをして,家から出て行くように言わせるやり方を取るわけ。

子どもに言われた側としては,オレオレ詐欺の例のように,
子どものことを思っているからこそ,その言い分を聞いてしまいやすいのです。


夫婦が離婚した場合には,財産分与というものがある。
その場合,経済的に弱い方は,例えば,家を戴くことによって,老後の保障してもらうやり方がある。
これを財産分与の扶助的要素と言います。

    これにより普通の財産分けなら例えば半分ずつであるところを,
    妻が少し多めにもらえるようにし,
    その結果老後に住む家を戴くことを可能にすることがあるわけ。



ところが追い出したい側は,財産は配偶者なんかにもちろんやりたくない。
この場合,子どもを活用するのです。
何故か。

    子どもは,将来,親の財産を相続したり,贈与を受けたりする立場です。
    配偶者とて,子どもの利益,幸せをむしろ願っています。
    その気持ちを利用するのです。
    だからこそ,分け前という利益誘導をして子どもを焚き付けるわけです。



しかし,される親の身にもなって下さい。
配偶者から出て行けと言われても,蛙の面に小便かもしれない。

しかし可愛がってきた子どもに言われると辛い。
理不尽だと思っても,それが子どものためになるなら,と思い込んでしまうことがある。

こんなことがあるのかと思うかもしれませんが,現にそれが複数件続いたから言っているのです。


そうやって,可愛がった子どもから「お母さん出て行って」と言われても
行くところがないから弁護士を頼んで出て行かないことにした。
しかし,その出て行かない間も,そんなことを言う子が仕事の合間に自宅のトイレを使うために出入りすることは自由に許したりしているのだ。

一方では責め立てている人が他方で利益に与る図式・・・・酷い話だ。


途中長くなりましたが,このように,
子どもに対する親の思い入れ等を逆手に取り,
子どもの幸せを祈る気持ちを悪用して,
配偶者が子どもの言うことなら聞き入れるだろうと考えて,
子どもに出て行くように言わせ,もって自らの邪な意図を実現しようとするのは,
立派なモラル・ハラスメントです。


配偶者である相手方の思いや義務感・善意を利用して上手く立ち回るのがモラルハラスメントです。

柔道の力学と一緒です。
梃子でも動かないで抵抗する人には柔道の技は掛からない。
相手等に義務感や善意を負うなど,前のめりになっているときには,簡単に投げ飛ばすことができる。

柔道ならよいが,モラハラのように,人の心を玩んで利用し,辛い目に遭わせるのは断じて許されることではない。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

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