422 これが,これもモラル・ハラスメント?(後編)

(前回の続きです。)
モラル・ハラスメントの例として,以前にも触れた例ですが,こんな方は該当するのではないかと思います。
実例です。

・旦那(夫)は実家に住み,妻を向かい入れた(自分は安全安心の地位確保)。
・夫は子どもをやたらに溺愛し,その関心を惹き付け,その結果,かえって妻である母に,子どもに付け入る隙を与えなくしていた。
・夫は,妻が家中の清掃をして,やっと一息ついたら,「これ,そこに落ちてたよ」とゴミを妻に手渡すようなことを平気でした。しかもたった一言だけ,冷静な言い方で言う。
・夫は妻よりも実は1歳年下だった(姉さん女房)。
・最後は父に加え,幼い子どもまで一緒になって,妻母を責め立てる態度振る舞いをした。
(結局離婚しました。子どもは夫に取られました。奧さんは,本当に精神的に傷ついていました。)


要するに,言外に,
「年上なんだからしっかりしてよ,姉さん女房としてボクちんをちゃんとケアしてよ」
「でも,まるでそれができていないじゃない!」
「掃除は専業主婦の妻の仕事だよね。でもゴミが落ちてたじゃない。本当に真面目にやったの?しっかりしてよね」
「子どもだって,お母さんダメだよと言っているよ」
と示唆して,精神的に追い詰めていったということかと思います。

しかも,夫は,多くの暴言等で罵倒していじめ抜いたという感じではないです。議論や口喧嘩が盛んになされた形跡はないのです。
むしろそれが上手い手口なのかもしれません

前回,オーソドックスなモラハラの例は,むしろ言葉少なめでは?と言ったのはこれを踏まえてのことです。


ここで,掃除の箇所を見て下さい。
自分は楽をしているのに,妻がやり終えて疲労している時に,ああ言う言動に出る。
心身の疲れの上で,やられると,精神的に参ってしまうでしょう。
「たったワラ1本の重みで崩れる」状態なのですから。

    卑近な例ですが,例えば体育の先生が生徒に罰として
    「運動場10周走れ」。精魂使って走り終えると「次は,腕立て伏せ100回」として次々に負荷を掛けるやり方がある。
    そうすると,させられた方は,精神的な余裕が枯渇して冷静な判断力を喪失する。
    させる側は暇なのでますます悪知恵を働かせることが可能になる。

    こうして両者の力量は大きく差が開いていく。
    肉体的な疲れ(余裕),そして精神的な疲れ(余裕)の有無はまるで違ってくる。
    むしろそれが狙いなんでしょう。

    相手に行動させ,自分は行動しないというシステム・関係性を構築するわけ。
    それが最も楽に相手に勝てる方法だから。



モラハラ夫の全員が,とは言いませんが,
私なりに,上記事例を分析している時に思ったのは,以下のタイプがいるのではないか。

夫は,知恵は回るものの,実は元々相当に不器用で,やることなすことが遅い
(丁寧かもしれないが要するに仕事が遅い。場合によっては時間も守れない。)
ということはないか。

つまり自分が行動させられたら,「遅い」やら「もっと早くはじめろ,また遅刻じゃないか」と非難されてたまらないので,そういう地位に立たされない様に先回りするのではないか。不器用男。
自分の欠点を覆い隠すため,自分は行動せず,相手に行動させるシステム・関係性を構築するわけ。

    しかもそうやって時間的余裕を確保できれば,
    ごく希に行動した時には比較的丁寧な仕上げもできることにもなるため,
    その場合には,それをも踏まえて,行動させられる忙しい側の粗雑さや手抜かり等を指摘することができるし,またそれが説得性を持つことにもなるというわけだ。

    モラハラ夫の計算高さが,よく指摘されているゆえんかもしれない。



モラハラ夫全員ではないでしょうが,その疑いは持った方が,思考整理にはなるかもしれない。
夫婦間で著しい不公平と不平等が発生しているのだから,その検討分析くらいはした方が良い。

    もしその疑いがある夫の場合は,言ってやるといいかもしれない。
    「のろまだ(仕事が遅い)」「遅刻するな」「時間を守れ」と。

    「グズでのろまなカメだ」と言ってやるといいかもしれない。
    その点をとにかく証拠固め(集め)するのだ。



いずれにせよ,モラル(道徳)・ハラスメントであるからには,
前記のとおり,例えば,夫の時間管理面の問題を持ち出すなど,
公や他者への迷惑という倫理道徳面を前面に押し出して,指摘したらどうか。

とにかく,相手の恐怖心がそもそもどの辺りにあるのかを探るのは極めて有益だと思う。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

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