409 打撃の錯誤とは(刑法)

打撃の錯誤と言いますと,刑法の教科書に出てくる例はいつも同じ例ばかりです。

    「ある犯人が,Aを狙撃しようとして,発砲したところ,
    突然出てきたBに当たってBが死んだ。
    何罪か」

その例ばっかりだと,芸が無いですよね。


こんなのどうでしょう。

偽造コインを使って,自動販売機から,缶コーヒーをかすめ取ろうとした。
偽造コインを自動販売機に投入して,
いざ,目的のBOSSコーヒー缶の表示の下のボタンを押そうとしたら,
突然背後から友達が現れ「何買うの?」と言われ,
これに驚いた犯人はついつい隣のボタンを押してしまった。
すると,午後の紅茶が出てきた。

これこそが,日常的な?打撃の錯誤ですよ。
(偽造コインは日常的に使いませんヨ,ドアホ!)


ところで,偽造コインを使って,意図せず午後の紅茶を出した彼は何罪が成立?

「故意がないから無罪?」。(ブー,違います。)

偽造コインなんだから,詐欺でしょうか?

ブー,違います。外れた方は,是非勉強がてら調べてみて下さい。


あと,雑談ですが,
裁判所・法務省における打撃の錯誤の使われ方です。

例えば,神戸に転任した人が,再度転勤時期に差し掛かり,
次の転勤希望先を「東京」と出した。
東京には残念ながらならず,甲府とか名古屋に行けとの転勤命令。
とはいえ,逆方向の九州とか西日本に決まったわけではない。

こうした場合,「あーあ,打撃の錯誤で甲府(名古屋)になっちゃった」
と吐き捨てるように?使われます。
専門家のギャグですね。


転勤命令はもちろん犯罪ではないけれども,
「名古屋だけは行きたくなかったのに」という場合は,
「なぜ,『これでも打撃の錯誤の範囲内だ,我慢しろ』になるのか!」
温かい当局の温情と配慮にもかかわらず,皆怒り嘆くわけです。
(実は,名古屋は希望がうんと少ないとのこと,当局はそれを出しやすいとの噂も聞きます。)

名古屋も住めば都です。
ちょっと変わっているだけです,
小倉トーストとか,冷やし中華にマヨネーズがもれなく付いてくるとか。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

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