406 債務整理~時効の主張は,弁護士による内容証明郵便で。

法律の専門家が,時効の主張のごときで,
このようなアナウンスをするのも,どうかとは思うのですが・・・・。

大手貸金業者から,長期間経ってから支払要求の書面が届いた場合です。
時効を主張できる場合があるわけです。
時効を主張できる根拠は「権利の上に眠る者は保護せず」という法の精神。

    長期間請求がない例の中には,所謂怪しい契約も含まれている。
    契約の無効を主張するのもよいが,時効の主張をすれば,簡単に一発KOできる



なお,時効というのは裁判所で「これを活用します」と宣言をして初めてその効果が生まれます。
少なくとも素人さんの場合は,実際問題として,裁判になってからが勝負
ところが裁判になるまでの期間がやたら長く,中々相手は訴えてこない。
どういうことかというと,裁判になる前に,ついうっかり1円でも支払ったり,支払う約束すると,時効が主張できなくなるわけ。
そうなれば,まさにこのことを元に早速提訴が開始。


最近の法律相談で,借金を背負っている当の本人(男性)ではなく,
お母様やお姉様等のご親族が来訪されたりします。

そもそも本人は関心が無い,薄い。やる気がないことがある。

    請求書(=支払要求書)が届いても,「放っておけ」というばかり。
    もともと,何やら分からないネット課金等の場合だと尚更,やる気が起きない。

ただでさえ,アベノミクスによる人手不足,
当の本人は,夜勤やらで大変に忙しい。
その一点だけでも支払要求書に真剣に向き合う気持ちがおきない。


そうした場合,弁護士に時効を主張する旨の内容証明郵便を書いて出して貰うというもらうとよいです。
最も手っ取り早く済みます。

弁護士が付くと,二度と支払要求書は来ません。

弁護士に頼むメリットは以下のとおりです。

    ①弁護士に頼むと,相手は弁護士を介さず交渉できないため,間違いが生じない。
    弁護士に頼まないと,何度でも支払要求書が来る。
    長丁場の場合には,前記間違いが生じやすくなる。
    相手とも折衝する機会があればあるほど,ついうっかりが発生する。
    ごく僅かの入金とか。
    特に,忙しくて関心の無い方は尚更。

    ②弁護士が出て行くと訴えそのものがなくなります。
    訴訟が無駄になるからです。印紙に切手代等を含めて。

    素人さん対応(無対応)だと訴えが起こされることもあり得ます。
    もちろん訴訟されてから時効の主張を的確にできればよいですが,
    「放っておけ」として,裁判所に出頭しなければ,そのまま敗訴する。
    (裁判所へは,本人が出頭しなければなりません。ご親族の方では駄目です。)
    敗訴しても直ぐに本人が控訴して確定を遮断すればまだよいが,
    それも「放って」おくと,時効の主張をする機会が喪失する。



このように,素人さん対応だと,長丁場になります。間違いもその間に生じやすくなる。
相手は,貸金のプロです。
弁護士対応だと,1回KOです。


注)
時効という法律問題における「請求」とは,裁判上の請求のことを指します。
(裁判所による給与等の財産差押えも同じ効果がありま。)
所謂「請求書」の類は,時効とは無関係です。
所謂「請求書」の類を業者が借り主等の自宅に何十回送りつけても,それだけでは時効の進行は停まらず,全く支払等がないときは,期間とともに時効は自動的に完成となります。
ただしあくまでもその期間中支払や支払約束等がないときに限りますが。

ただ,時効が完成しても,先に述べたとおり,裁判所で借り主がこれを主張しないと,時効の利益(債務消滅の恩恵)を戴けないわけです。
とはいえ,弁護士が出て行くと,訴訟を断念させるという意味で先取り効果が生まれます。

                    -byフローラ法律・岡崎 from 2013.3.24-

カテゴリー:民事裁判法律相談

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